2015年12月から約1年間にわたり活動してきた『soar』は、2017年1月23日にNPO法人として登記しました。2017年2月28日には、法人設立を記念したパーティを開催!合計で100名を超える方にご参加いただきました。
会場としてお借りしたのは、ソーシャライジングをテーマにした「TRUNK(HOTEL)」。事前の会場下見の際から当日の運営の際まで、とても丁寧にご対応いただきました。
これまで記事に登場した多彩なゲストが勢揃いした法人設立パーティの様子をレポートします!
記事に登場した方々によるショートプレゼン
まず、NPO法人soar代表理事/soar編集長の工藤瑞穂より開会の挨拶。
オープンしてから約1年のあいだに、100記事をリリースし、全国様々な地域のプロジェクトを紹介してきました。今後はメディアを軸として、企業や教育機関、行政などと協働プロジェクトも増やしていく予定。あらゆるセクターのひとたちと協力しながら、多様なひとが自分の力を活かして生きる未来をつくっていきます。
その後はゲストによるショートプレゼンテーション!
最初にプレゼンテーションしたのは、やる気あり美代表の太田尚樹さん。自身がゲイであることをきっかけに、LGBTに親しみを持ってもらえるようエンターテイメント性を大切にした情報発信を行っています。いつもの明るさでトップバッターとして場を盛り上げてくださいました!
“地味で、普通”のLGBTの人たちにとってのモデルになれたらーー「やる気あり美」太田尚樹くんが目指すセクシュアリティフレンドリーな社会
続いて脱毛で悩む女性のためのヘッドスカーフ「LINOLEA」を販売する、合同会社Armonia代表の角田真住さん。soarで取材させていただいたときは発売前だった「世界一優しいヘッドスカーフ」も発売がスタート!角田さん自身もスカーフを着用されていて、とてもお似合いでした。
NPO法人モンキーマジック代表の小林幸一郎さんは、視覚障害のクライマー。世界の舞台で活躍するだけでなく、障害のあるひともないひとも垣根がなく楽しめるクライミングイベントを開催しています。
クライミングで「人生楽しまなきゃもったいない」って伝えたいーー視覚障害のクライマー、モンキーマジック代表の小林幸一郎さん
NPO法人PIECES代表の小澤いぶきさんは、なんと紙芝居形式で素敵な朗読と共にご自身の活動を発表してくださいました!シビアな環境で生き抜く子どもたちに包摂的なサポートを届けています。
大人になるまで途切れることのない「つながり」を子どもたちに届けたい。子どもの権利と尊厳を守るPIECES小澤いぶきさん、荒井佑介さん
前半と後半の間には、リオパラリンピックの閉会式でもパフォーマンスをされた車椅子パフォーマーの神原健太さんによるダンス!車椅子を自在に操って踊る姿に、会場は釘付けでした。
後半のスタートは、NPO法人Mission ARM Japanで筋電義手「handiii」開発者の近藤玄大さん。「handiii」を利用されている森川さんも登場し、腕をなくした方の個性に合わせた義手づくりについて語ります。
「握手をした瞬間に、相手が笑顔になるんです」ーー筋電義手「handiii」開発者の近藤玄大さんと義手ユーザーの森川章さん
次にプレゼンテーションしたのは、NPO法人OVA代表の伊藤次郎さん。インターネットを使った、若者の自殺予防のアプローチについてお話しいただきました。
続いて発表されたのは、パーティ出席者の中でも最年長のNPO法人 シニアSOHO世田谷代表の山根明さん!時折ジョークを交えながら、シニアによるシニアのためのスマホ教室を魅力的に語ってくださいました。
ゲストによるショートプレゼンの締めを飾ったのは、遠位型ミオパチー患者でNPO法人PADM代表の織田友理子さん。パートナーである洋一さんと共に取り組んできたバリアフリーマップはいよいよ公開日が見えてきたそうです。
ゲストによる発表が終わり、いよいよ交流タイム!フードコーディネートは、soarのイベントをいつも華やかにしてくれている阿部裕太朗さんです。
料理の素材には、soarでも以前紹介した障害のある方が働く福祉施設「恋する豚研究所」のお肉を利用しました!
記事で紹介した素敵なプロダクトの展示ブースも
会場全体を使っての交流会がスタート。会場のあちこちでコミュニケーションが行われながら、会場の各所に配置されたブースやデモにも人が集まっていました。
BABAラボさんは抱っこぶとんやほ乳瓶などの孫育てグッズを、ぷるすあるはさんは家族のこころの病気を子どもに伝える絵本を、MUKUさんは障害者アートを用いたネクタイを、メコンブルーさんはカンボジアの女性たちによる手織りストールを、LINOLEAさんは脱毛女性のためのヘッドスカーフを、LOOPSさんは福祉×防災をテーマにしたアクセサリーをブースで出展してくださいました。
知的障がい者の生み出すアート作品で、スタイリッシュでカラフルなネクタイを!プロダクトブランド「MUKU PROJECT」がリリース決定
実際に体験できるブースも用意
会場内ではリハビリをサポートする車椅子「COGY」を体験できるコーナーが用意されていたり、入院患者が楽しめるためのホスピタルインタラクティブアートを体験できるコーナーも用意!インタラクティブアートでは、いつもsoarのイラストを描いてくださるますぶちみなこさんの絵も登場しました。
筋電義手を着用し、参加者のみなさんと握手してくださった森川さん。握手したひとはみんなにっこり。
NPO法人化したsoarのこれから
多くの人に応援していただき、soarはNPO法人になりました。引き続き、soarはひとつでも多くの記事をみなさんに届けていくために取材を続けていきます。
継続して取材を続けていくために、soarでは仲間「soarサポーター」の募集をスタートしました。soarの会員になっていただき、「全てのひとが自分の可能性を活かして生きる未来」をつくるため、共に考え、行動してくださる方を募集します。
当日は寄付ブースで会員になってくださった方に、「SAC about cookies」によるsoarロゴアイシングクッキーをプレゼント!
soarは活動をスタートして1年で多くの方に認知していただけるようになりました。この先1年でさらに多くの方の力になれるよう、活動を育てていきたいと考えています。
みなさん、NPO法人soarを引き続きよろしくお願いします!
(写真/馬場加奈子、城後健人)