【写真】ずーびっつのスニーカーが一列に並べられている 外へ出かける準備をしながら「今日はどの靴を履こうか」とおしゃれを考える時間は、とても楽しいものですよね。スニーカーや革靴、ブーツなど、靴ひもの付いたおしゃれな靴はたくさんあります。 けれども、私たちの何気ない日常の中にある「靴ひもを結ぶ」行為について、実は困難だと感じている人がいます。 病気や障害がある人、腰が痛くてかがめない高齢者や、妊婦さん、子ども。または忙しくて靴ひもを結ぶのが面倒だという人もいるかもしれません。

でも、お気に入りの靴が履きたい。オシャレがしたい。

Zubitsという商品を使えば、この想いを諦めないで良いのです。ひも靴であっても、もう靴ひもを結ぶ必要はありません。 身体に不自由があり靴ひもを結ぶことが困難な人、小さな子どもや高齢者など、様々な人に知ってほしい画期的なプロダクト、Zubitsを紹介します!

スタイリッシュで安心な機能性を備える、アメリカ生まれのプロダクト

Grey Shoes On Off from Zubits Japan on Vimeo.

Zubitsはアメリカ生まれの製品です。シリコンバレーのエンジニアリング会社の協力のもと、サンフランシスコでデザイン開発が行われました。 開発したのは、小さな子どもを持つあるお父さんでした。子どもに可愛いひも靴を買っても、靴ひもを結ぶのことが面倒だという理由で履いてもらえなかったことをきっかけに、開発を始めたそうです。 【写真】2人の人間がずーびっつのスニーカーを履いている Zubitsを装着すると、靴ひもを結ぶ・解くという作業をしないで、靴の着脱を簡単に行うことができます。どうなっているのかというと、複数の磁石を特殊な配列で並べることで、強力な磁力となり、最大8キロの力にも耐えることができるという仕組みなのだとか。 これを使えばランニングなどのスポーツ時にも、靴が脱げることはありません。そして靴を脱ぎたいときは、かかとを上げるだけで簡単に磁石が外れ、脱ぐことができます。 【写真】ずーびっつの部品が並べられている 色の種類は白、黒をはじめ、青やピンクなどカラフルな12色を展開。SMLの3つのサイズがあり、それぞれに磁石の力が異なるため、体型や運動の強度の違いによって選択することが可能です。また、完全防水機能も備わっている上に耐久性にも優れ、靴を買い換えたとしても半永久的に使用することができます。

「靴ひもを結ばなくて良い」便利なプロダクトを社会に届けたい

【写真】ずーびっつの紹介をするモニターの前に立つ、代表のしらかわさん

Zubits Japan代表の白川愛さん

Zubitsの日本展開を手がけるのは、Zubits Japan代表の白川愛さん。 白川さんはZubitsに出会う前、3人のお子さんを育てながら、会社勤めをしていました。当時は慌ただしい日常の中で、靴ひもを結ぶことが面倒になってしまい、大好きだったスニーカーもすっかり履くのを止めてしまっていたそう。 そんな中ご友人の紹介でアメリカのZubitsの開発者と出会い、Zubitsを知ることになります。その便利さに衝撃を受けた白川さんは、アメリカの事業を応援するとともに、日本での展開も支援したいと考えるようになりました。 最初は国内の靴メーカーや商社を訪ねては、Zubitsを販売できないかとお願いして回っていたという白川さん。そのときは、自ら日本展開を行おうとは考えていなかったそうです。 しかし2015年8月ごろ、白川さんの考えを一変させる、あるニュースが耳に入ります。 それは、解けた靴ひもが原因で交通事故に遭い、まだ中学生だった少年が命を落としてしまったという悲しいニュースでした。亡くなった少年は、当時白川さんの息子さんと歳が近かったこともあり、どうしても他人事に思えなかったそうです。

ZubItsという便利な商品があることを知っていながら、そのときはまだ日本では売られていなくて。もっと早く普及していれば、もしかしたら事故は起きていなかったかもしれないと思ったんです。 人がやってくれるのを待っていたら何も進まない。これは何かの縁だし私がやろうと、ニュースをきっかけに決断しました。

その後白川さんはすぐにアポイントをとって、アメリカに渡りました。そしてクラウドファンディングで資金を募り、会社の設立準備を進め、日本での展開を開始したのです。

3人の子どもたちの子育て真っ最中の私が起業なんて、正直不安しかなかったです。それでも、ニュースのことを原動力にここまできました。 開発者の思いも担っているんです。世界中でZubitsを広めていくために、日本での展開においては自分に責任があるのかなって。走り出しちゃったので、納得いくまではやってみたいと思っています。

どんな人もひも靴を履くことを諦めなくて良い

【写真】4人の子どもたちが、それぞれ異なる色のずーびっつのスニーカーを履いている Zubitsは様々な状況の人が、それぞれの目的に合わせて使うことのできる製品です。 例えば妊婦さんや、子育てをしているお母さん。白川さんご自身も妊婦さんだったとき、かがむのが辛くて靴ひもが結べなかったことがあったそうです。また子育てが大変な時期ですと、子どもを抱きながら靴を脱ぎ履きするのは一苦労ですよね。 他にも知的障害のあるお子さんをお持ちのお母さんから、お礼のメッセージを受け取ったこともあったそう。 学校の指定で白いスニーカーが必要になったのですが、お子さんは靴ひもが結べないため、そのお母さんはマジックテープの靴を探していました。しかし中学生が履けるサイズのものは、どこを探しても売っていなかったといいます。

「Zubitsに出会って、靴ひもは結べなくてもこれを使えば自分で脱ぎ履きができるので、本人も喜んでいてすごくよかった」とメッセージをいただいて。やっていてよかったなと、思いがこみ上げた瞬間でした。

腰が痛くてかがめないからとひも靴は諦めていたけれど、Zubitsに出会ってから好きな靴を再び履けるようになり、外に出かける頻度が増えた。そんな高齢の方からの声もあったそうです。

身体が不自由でもオシャレって諦めたくないじゃないですか。何らかの理由でひも靴を履かなくなってしまった、「でもやっぱり履きたい」と思う気持ちがあるのなら、あきらめないでほしいのです。 Zubitsは身体が不自由な方の為だけに開発された物ではありません。私たち誰もが使う事ができる商品です。どんな人でも公平に使えること。これこそがユニバーサルデザインだと思っています。全ての人に、とにかくおしゃれを楽しんでほしいです。

多様な人々が多様な目的でZubitsを使い、おしゃれを楽しむことができる

【写真】芝の上に置かれた、ずーびっつのスニーカー Zubitsを使用し、これまで諦めていたひも靴でオシャレができるようになったら、新しい場所に出かけたくなるかもしれない。人から褒められて嬉しくなるかもしれない。スポーツなど新しいことにチャレンジできるかもしれない。Zubitsの可能性は未知数です。 実際に私も、Zubitsを購入し使用してみました!便利な上にすっきりとしたかたちが可愛く、スニーカーを履く頻度が自然と上がっていることに気づきました。 今後も多くの人を助けてくれるであろうZubitsというプロダクトが社会に広がり、おしゃれを楽しむ人が増えてほしいと思います。 Zubitsの製品はオンラインショップや、いくつかの店舗でも購入が可能です。お取扱店舗や、Zubitsの詳しい使い方なども掲載されているので、ぜひ公式ホームページをご覧になってみてください。

関連情報 Zubits Japan 公式ホームページ