※本イベントはおかげさまで満員となりました。お申込み受付は終了しております。恐れ入りますがキャンセル待ちは受け付けておりません。

また当日チケットを購入されていない方が会場にいらした場合、参加はできかねます。何卒ご理解をお願いいたします。

その他イベントに関するお問い合わせは、event@soar-world.comまでお願いいたします。

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今あらためて考えたい、“社会をデザインする”ということ。

2010年代には世界に「デザイン思考」という言葉が広がりました。

デザイナーがデザインを行う過程の考え方を問題解決に応用しようとするこの言葉の存在により、「デザイン」の幅は広がりました。グラフィックやプロダクトなどモノのデザインだけではなく、人の体験や組織、ビジネスなどもデザインの対象となったのです。

世界には解決すべき社会課題も多いなかで、この問題解決アプローチは大いに注目されました。

また日本では、東日本大震災のあと、社会的な課題の解決と同時に新たな価値を創出する画期的なしくみをつくる「ソーシャルデザイン」が一般的に認知されはじめました。これまでとは違い、デザインする対象がモノやカタチだけではなく“社会”そのものになり、一人ひとりの個人が創造力を活かしてより良い社会をつくる動きが生まれたのです。

ですが、課題はどんどん複雑さを増し、社会の変容に呼応するように、「デザイン」の概念も変化を続けています。

最近では、様々なセクターにいる人々が同じ目標に向かう「コレクティブ・インパクト」が、ソーシャルセクターで注目されるようになりました。

「社会はこうあるべきなのでは?」という問いを投げかけ、別の可能性を提示する必要もでてきています。「未来はこうあるべきだ」と提唱するのではなく、問いや視点を生み出し、望ましい未来やビジョンへと接続する「問題提起型」デザインである「スペキュラティブデザイン」という概念も生まれてきています。

soarでも、障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、たくさんの人々がデザインプロセスに参加し、多用な人が利用しやすい製品やサービス、環境をデザインする「ユニバーサルデザイン」や「インクルーシブデザイン」をテーマとして扱ってきました。

社会においてデザインが活躍する余地はまだまだ多く残されており、多様な領域にデザインがインストールされていくことが期待されています。ですが、『悲劇的なデザイン』で触れられているように、人の行動を変えるデザインに向き合うためには、デザインする側の倫理や視点の成熟も必要です。

今回のイベントでは、デザインの変化と、社会の変化。双方を行き来しながら、改めて「社会をどうデザインするのか」について、「デザイン」と多様な関わりを続けてきたゲストのお二人と考えてみたいと思います。

1人目のゲストは、元greenz.jp編集長で、現在は京都精華大学人文学部特任講師を務める兼松佳宏さん。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わった後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」を創刊。現在はフリーランスの勉強家として独立し、教育分野を中心に活動するほか、「BEとしての肩書き」という考え方も広めています。

2人目のゲストは、九州大学大学院人間環境学研究院 専任講師で、認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN理事の田北雅裕さん。デザイン活動triviaを経て、まちづくりという切り口から様々なプロジェクトに携わっています。現在は、教育学部で教鞭をとる傍ら、里親普及をはじめとした子どもの福祉に関する課題をデザインで解決していく実践に取り組んでいます。

モデレーターは社会的マイノリティに焦点を当てた情報発信を行うウェブメディア「soar」副代表で編集者のモリジュンヤが務めます。

ソーシャルデザインに関心のある方、クリエイティブを用いて社会課題の解決アプローチしたい方、デザイン目線を用いた事業づくりに関心のある方は、ぜひご参加ください!

「今あらためて考えたい、”社会をデザイン”するということ」

【日時】2018年4月24日火曜日 19時00分〜21時30分(開場18時30分)

【参加費】
一般:2,500円
早割:2,000円(限定20枚)
学割:2,000円
soarサポーター会員価格:2,000円

チケットの購入はこちらから

※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。

※お申し込み後のキャンセル、及び返金はお受けいたしかねます。ご了承ください。

※領収書がご入用の方は、イベント当日に受付でお申し付けください。

※「参加したいけれど、病気や障害、心の不調、現在の環境が理由で就労が難しく経済的にきびしい」など理由のある方は、5名様限定で参加費の減額や無料参加とさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ:event@soar-world.com

【定員】70名

【場所】The Fleming House (〒135-0022 東京都江東区三好2丁目6番地10号)
https://goo.gl/maps/5xi3ZKiG7ck

東京メトロ半蔵門線/都営大江戸線「清澄白川」駅より徒歩6分

※会場はスペースを広くとっております。車椅子の方も気兼ねなくお越しください。

※清澄白河駅には改札内外それぞれにエレベーターが設置されております。詳しいバリアフリー情報についてはこちらからご確認ください。

※大変申し訳ありませんが、会場は多目的用トイレがございません。ご了承ください。車椅子の方はスタッフがサポートいたします。

※保育のサポートはありませんが、お子様連れの方も大歓迎です。

※駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いしますので、お問い合わせアドレスへご連絡ください。

連絡先 event@soar-world.com

【トークゲスト】

兼松佳宏さん(勉強家、元greenz.jp編集長、京都精華大学人文学部 特任講師、「スタディホール」研究者)

田北雅裕さん(認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN理事、九州大学大学院人間環境学研究院 専任講師)

【モデレーター】

モリジュンヤ(NPO法人soar理事、株式会社inquire CEO)

【プログラム】

・soar プロジェクト説明(工藤瑞穂)
・ゲストによるトークセッション

【主催】

soar https://soar-world.com/

お問い合わせ event@soar-world.com

【登壇者プロフィール】

兼松佳宏

勉強家/京都精華大学人文学部 特任講師/「スタディホール」研究者/元greenz.jp編集長

1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。2016年、フリーランスの勉強家として独立し、著述家、京都精華大学人文学部特任講師、ひとりで/みんなで勉強する【co-study】のための空間づくりの手法「スタディホール」研究者として、教育分野を中心に活動中。 著書に『ソーシャルデザイン』、『日本をソーシャルデザインする』、連載に「空海とソーシャルデザイン」「学び方のレシピ」など。秋田県出身、京都府在住。一児の父。

http://studyhall.jp

田北雅裕

九州大学大学院人間環境学研究院 専任講師|認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN 理事

2000年、デザイン活動triviaを開始。以降、まちづくりという切り口から様々なプロジェクトに携わる。2009年、九州大学に着任。現在は、教育学部で教鞭をとる傍ら、SOS子どもの村JAPAN コミュニケーション部ディレクター、福岡市里親委託等推進委員などを務め、里親普及をはじめとした子どもの福祉に関する課題をデザインで解決していく実践に取り組んでいる。著書(共著)に「クリエイティブ・コミュニティ・デザイン / フィルムアート社」。

http://trivia.gr.jp

モリジュンヤ

NPO法人soar理事、株式会社inquire CEO

1987年生まれ、横浜国立大学卒。2010年より「greenz.jp」編集部にて編集を担当。独立後、「THE BRIDGE」「マチノコト」等のメディアブランドの立ち上げに携わり、テクノロジー、ビジネス領域を中心に執筆活動を行う。15年、編集デザインファーム「inquire」を創業。17年、社会をアップデートするクリエイティブポータル「UNLEASH」を創刊。エンパワメントやウェルビーイングの実現のため、メディアやプロジェクト、組織の編集に取り組む。株式会社アイデンティティ共同創業、NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事。

https://inquire.jp/

工藤瑞穂

NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長

1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、「小さくても、わたしはわたしにできることを」をコンセプトに、仙台で音楽・ダンス・アート・フードと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。イベント開催、リサーチプロジェクトなど様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。

https://soar-world.com/