ますぶちみなこさんと愛猫のりまき

ますぶちみなこさんと愛猫のりまき

こんにちは!soar編集長の工藤です。 何もかもが楽しくて、ポジティブな気持ちになる日。 何をしてもうまくいかなくて、ネガティブな気持ちになる日。

そんな気分の上がり下がりは、きっと誰にでもあると思います。わたしも落ち込んでしまうときは、なんとかこれ以上悪い方向にいかないよう、自分を保つのに大変です。

でも、その波が激しくって自分ではコントロールがまったくできなくなってしまったとしたら。「そんな病気もあるんだ」と教えてくれたのは、イラストレーターのますぶちみなこさんでした。

「わたしは実は、躁うつの波が激しい双極性障害Ⅱ型という病気を抱えています。でもsoarを読んで、わたしも自分のイラストを生かして、自分の病気について発信したい、誰かの力になりたいと思いました。」

ずっとsoarの読者で、勇気を出してメッセージをくれたというますこさん。さっそくホームページを見て、そのとても暖かみのあるかわいいイラストに一目ぼれしたわたしたち!

【イラスト】ますこさんが描いた、代表の工藤のイラスト。「やさしい、雨のようなひとでした」というコメントが書かれている

ますこさんと初めてお会いした日に、描いてくれたわたしのイラスト。

それ以来soarの記事でもイラストを描いていただいているので、見ていただいている方もたくさんいらっしゃると思います。

ますこさん(ますぶちさんの愛称)と会ったことで、今までまったく知らなかった双極性障害Ⅱ型について理解していくと、「今まで出会ったあのひとも、もしかしたらこの病気に近いものがあったのでは?」と思うようになりました。病気を知らなかったから行動の意図や考えが理解できなかったけれど、本当はどうしようもない苦しさがあったんじゃないだろうか。

そう考えると、たくさんの方にこの病気を知ってもらったいと思いたいと私は考えました。ここからはますこさん自身に、双極性障害Ⅱ型とはどんな症状があるのか、どんな工夫をして病気とともに暮らしてきたかを文章とイラストで語っていただきたいと思います!

こんにちは!ますぶちみなこです

【イラスト】ますぶちさんと愛猫のりまきが、楽しそうに散歩する様子が描かれている

こんにちは!フリーでイラストレーターをしています、ますぶちみなこです。soarでも何度かイラストを描かせてもらっているので、イラストを見たことがある!という方もいらっしゃるかもしれません。

今わたしは夫と、猫の「のりまき」と三人でのんびりと生活しています。夫は会社員なので、日中はわたしとのりまきはほぼ家にいて、仕事をしたり、一緒に遊んだりしています。

普通の生活を送ってはいますが、実はわたしは双極性障害Ⅱ型という病気を持っていて、病気とも一緒に生活しています。あまり知られていないこの病気について、いろんな人に知ってもらえれば!と思い、今回コラムを書かせていただくことになりました。

まず「双極性障害Ⅱ型」とは、簡単に言うと、健康な人より気分や体調の波が大きく、気分がハイになる「躁」になったり「鬱」になったりを繰り返す病気です。双極性障害のⅠ型はハイになる「躁」が強く、周りが変化に気づくことが多いそうで、病気だという認識がされやすい面もあります。

でも、わたしの持っているⅡ型は、躁が軽く、本人も調子が良くて気分がいいので、軽い躁(軽躁)を「自分の普通の状態」と思っていることが多いようです。わたしもそうでした。なかなか気づかないことで、うつ病だと誤った診断がされ、診断が遅れることがあるという厄介なものなんです。

人とのコミュニケーションが苦手だった子ども時代

物心ついたころから絵を描くのが好きだったわたしは、対面のコミュニケーションがすこし苦手で、引っ込み思案な子どもでした。人に自分の気持ちを伝えるのが苦手と感じることが多く、小学2年生のときに2〜3ヶ月の登校拒否をしたことがあります。両親は病院に連れて行くべきかなど、とても悩んだそうです。

結局母が学校へ連れて行ってくれ、ソフトテニスを始めたことなどで少しずつ楽しく過ごせるようになりました。でも、その後もつらいと感じることがあるとふさぎこむことがあり、中学校〜高校〜専門学校と続く学校生活も時おり心の調子を崩して休んだりしていました。

つらいこともあった学生生活でしたが、絵はずっと描いていました。絵を描くことが、わたしの中で一番人に褒めてもらえることで、絵を見たクラスメイトに話しかけてもらえることもありました。わたしにとって絵は、「世界とつながることのできるツール」のようだと昔から思っています。

わたしの母が看護師だったので夜勤があり、夜中起きたときに母がいなくてよく泣いていたことがあります。自分がもし子どもを育てることになったとき、働きながら家で子どものそばにいられたら…そう思い、中学生のときから絵を生かして「将来はフリーのイラストレーターになる」と心に決めていました。

ストレスを感じながらも一生懸命働いていた

【イラスト】パソコンに向かって、一生懸命作業をするますぶちさん

わたしの社会人としての最初のキャリアはwebデザイナーでした。会社に入ってからは、頑張って遅刻もほとんどせず、終電帰りも多く忙しい日々。生活は充実していましたが、その頃から当時のパートナーと関係がうまくいかず強く否定をされていました。仕事でもうまくいかないことが多く、ストレスがだんだん強くなっていくのを感じていきます。

手の震えや動悸を感じるようになったので、気軽な気持ちで心療内科へ。その頃から、少し休みたい気持ちがあったのかもしれません。不安障害と言われ、不安を抑える薬を飲み始めました。そのまま様子を見ながら仕事をしていましたが、のちに体調が限界に来てしまい、倒れてしまう事態に。会社とも調整を繰り返しますが、自分自身でも「限界かもしれない」と思うようになり、退職することにしました。

当時のお付き合いしていたパートナーと同棲し休養していたのですが、パートナーに日常的に怒鳴られるなど抑圧が強かったこともあり、もともと強くなかった自己肯定感がどんどんすり減っていく感覚がありました。そこから逃げる勇気が出せなかったわたしは、自分を傷つける行為を繰り返すようになってしまいます。

その自傷などが理由で、病院に行くと「境界性パーソナリティ障害」という診断が下りました。境界性パーソナリティ障害とは、感情がジェットコースターのようにめまぐるしく変わり周囲がついていけなかったり、感情のブレーキが効かず癇癪を起こしたりすることがあります。その激しい気分の変化から、自分を傷つける行為に走ったり、人に激しい感情をぶつけて対人関係がうまくいかなかったり、周りを巻き込むとても難しい障害です。

パートナーと別れ、実家に戻った後も仕事はまったく続かず、少し頑張って半年くらい働いては辞めて半年休む…というような状態。なぜ頑張りたいのに頑張れないのか、自分を責めてどんどん活動するのがおっくうになっていきます。そして、「もうこのつらいまま生きていくしかないんだろうなあ」とぼんやり思いながら、効くと思えない薬を飲む生活を送っていました。

「自分を強く見せなくてもいい」と思えるようになった

そんなときに偶然見かけた、地元の花屋のスタッフ募集のポスター。それをきっかけに、週3で1日5時間程度の花屋アルバイトをし始めました。それ以前に都心まで1時間強かけて仕事に通ってヘトヘトになっていたわたしには、その花屋での仕事が、体力気力ともにちょうどよかったのだと思います。地元に住むやさしいスタッフたちはとてもフレンドリーで、お客さんがいない時間はよくお互いの近況をおしゃべりしました。

今までずっと仕事では、「ちゃんとできなきゃいけない」「できないんなら自分の努力が足りないから頑張らなきゃいけない」と思ってきました。でもこれまでまったく未経験の花屋の仕事と向き合ったとき、人に遠慮せず聞いてみようと思ったり、「ここで自分を強く見せたりしなくていい」と思うことができたんです。この花屋での仕事が1番楽しく長く続けることができ、病状も秋冬以外は落ち着くようになりました。

それでも気分の上がり下がりは全くコントロールできず、よく一人のときに泣いたり、SNSに自分のつらさを書きまくっていました。ある日、自分ではどうしようもなくなり、心理学について勉強をしている友達に相談したところ、こんな助言をくれます。

「みなこちゃんは、明るい時と暗い時の差が激しいから、双極性障害Ⅱ型だと思うよ」

彼女は、双極性障害Ⅱ型の人は、うつ状態の時に病院に行ってうつのことだけを訴えることが多いため、「気分がハイになりすぎて買い物をしすぎてしまった」というような、軽躁状態の話もするのが大事だと教えてくれました。この友達に教えてもらうまで、双極性障害Ⅰ型のことは知っていましたが、Ⅱ型のことは知りませんでした。

そこで、「身近な人に双極性障害Ⅱ型ではないかと助言をもらった」とお医者さんに伝え、今までテンションが上がった時に大きめの買い物をしたり、元気になってなんでもできる気分になるときがあることも伝えました。お医者さんも、今までどんな抗うつ薬を出しても大して変化がないわたしに困っていたのかもしれません。比較的スムーズに、「じゃあ違う薬を試してみようか」と言ってくれた覚えがあります。

それからはこれまで飲んでいた抗うつ薬や抗不安薬とは全く違う、「気分安定薬」という、気分の波を緩やかにする薬での治療を中心に行っています。

双極性障害と一緒に暮らすために

【イラスト】双極性障害の、軽躁とうつを表したグラフ。上下に波打っている 双極性障害の診断を受けてから、私がどんなふうにこの病気と一緒に生活してきたのか、そのためにはどんなコツがあるのか。わたしの暮らしと工夫を紹介したいと思います。

◎気分の上がり下がりについて◎

双極性障害は、躁状態とうつ状態が交互に訪れます。 軽躁状態のときは、とてもワクワクしてなかなか眠れなかったり、朝早く起きてしまったりします。うつ状態で停滞していた気分がぱっと晴れたようで目の前が明るくなった感じがして、「元気だからあれもやろうこれもやろう!」という気持ちになります。

仕事や勉強、趣味など、これまでやりたいけどできていなかったことを今やらなきゃ!という気持ちに駆られるので、他の人からはとても活発な人に見えるそうです。「今の自分は無敵!」というような、普段は思わないようなことを思ったりすることもありました。

うつ状態のときは、軽躁状態とは反対に全く朝起きれなくて1日寝込むことが多くなります。逆に不眠に陥って、眠れなくなることも。軽躁状態のときにあれこれやろうとして手を広げたことに、やる気が全く起きなくなってしまうので、客観的に見ると言っていることとやってることがちぐはぐになってしまいがちです。とにかく気分が塞ぎ、食欲が無くなって活動強度が下がる。そんな自分を責めて、「消えてしまいたい」という思いが強くなる時もあります。

毎日同じ薬を飲んで同じような生活をしていても、気分や体調の波があるのが双極性障害。寛解(症状が軽減して過ごせること)するけれど、すごく再発率が高い病気と言われています。服薬はずっと続けた方がいいし、気分の波とずっと付き合わなければいけないという病気なんです。

そんな病気と暮らすために、わたしはいろんな工夫をしています。

生活のリズムを整えたり、毎食後服薬するため3食きちんととる、ピルケースを活用して飲み忘れないようにするなどの努力。あとは運動をすることも気分転換になるので、ゆるくジョギングをしています。つらいときはストレッチ、深呼吸、空を見るだけでも違うと思います。

◎軽躁状態のときにどうするか◎

軽躁状態のときは、自分の興味関心が一気に広がって、一気にいろんなことに手を出してしまいます。そしてそれに必要な物を買いそろえたり、誰かに何かを教えてくださいと言ってしまったり。

以前、わたしが「ギターが欲しい」と急に言いだした時は、母が「実家に帰ってきた時に、お父さんに教えてもらうところから始めたら?」と妥協点を見つけてくれました。その話をお医者さんにしたところ、「症状がひどいとそこで買ってしまうこともあるから、納得できて止められてよかったね」と言われました。

わたしは体調に余裕があるときに、周りの人に「気分が上がったときの傾向」をメモしておいて、話したりしています。事前に伝えておくことで、「これはおかしい状態かもしれない」と自分が自覚ができず、大きな買い物をしてしまうなど大変な事態に陥ってしまう前に、ストップをかけてもらっています。

◎軽躁を抑える大切さ◎

双極性障害Ⅱ型の軽躁の状態は、うつ状態を抜けて、とても気分がよく感じます。うつ状態のときに停滞していたことを一気に進めるのも楽しく、心身共に調子がいい状態です。

周りからも「遅れを取り戻そうとしているのかな」とか「元気になったのかな」と思われるようですが、そこで調子に任せて無理をしすぎると、すぐうつ状態に落ちてしまいます。そうすると「気分の波の切り替わりが早くなってしまっていく」と言われているので、調子のいいときもほどほどに過ごすのがいいようです。

とはいえ、苦しいうつ状態から抜けたときは本当に世界が明るくなったような気持ちになるので、「病気なんてなかったのかもしれない」「治ったのかもしれない」と毎回思ってしまいます。そんな風に楽しく気分いい状態を抑えなければいけないと知ったときは、すごくつらかったです。

でも、気分の上下によって自分自身の言動がころころ変わり、まるで嘘をついているようになってしまったり、上がり下がりに自分自身がついていけず疲れてしまうようもなっていました。

なので今はあまり一喜一憂することのないように、調子の良いときも悪いときも「これも波のうちなんだ」と考えるようにしています。ものすごく調子が悪いときは難しいこともありますが、気持ちを安定させて過ごすことを大事にするようになりました。

◎人とのコミュニケーションについて◎

【イラスト】ますぶちさんが、自身でスマートフォンで書いた文章を、他の人に確認してもらい意見をもらっている うつ状態の時には、人と連絡を取るのが怖くなってしまうことがあります。相手がどう思っているかを気にして、悪い方向に考えすぎて不安になったり、こっちから連絡していいのか迷ったり、連絡の内容がこれで正しいのか怖くなったり…。

そんなときは、誰かの力を借りるようにしています。自分の書いたメールを見てもらったりします。気になったところを指摘してもらって直すと、不安も少し減ります。プライベートなメールだと難しいこともありますが、要約するなどして「こういう返信来たけどどう思う?」と、自分一人で考えすぎないことが大切だと思います。

そして、わたしは特に緊張する場面で手や体が震えることがあるのですが、人に指摘されてつらかったこともあり、「また震えが出たらどうしよう」としょっちゅう怖くなっていました。でも、事前に「震えが出ることがあるんですが、気にしないでもらえると助かります」と相手に言ってみると、その後の気分がだいぶ違うことが分かったんです。わたしにとって自分の症状を見つめることは、自分を見つめるキッカケにもなっていると感じます。

◎仕事のこと◎

過去に職場で病気を隠していたことがあって、週2での勤務でも「行きます」と言ったのに行けない日が続き、契約を切られてしまったことがありました。「最初からカミングアウトして、妥協点を探すような働き方をさせてもらえればよかった」と、今では後悔しています。

今わたしはフリーランスとして、自分のやりたいと思える仕事、自分の力を活かせると思った仕事を中心にやらせてもらっています。お金を稼ぐために無理をしてがんばりすぎたこともありましたが、どうしても体調が悪くて稼働できない日もあるので、スケジュールに多少余裕がある仕事を選ぶようにもなりました。

最近は、ちゃんとクライアントに病気の話をしています。以前、調子が悪くて寝込んでいてクライアントの電話に出られなかったとき、「病気があるため、電話が難しいときはメールで連絡します」と伝えると、「わかりました。そのときは待ちますね」と理解してくださって嬉しかったです。

病気について理解してもらえる職場は、きっと今は増えていると思います。あまり耳慣れない病気なので、自分なりのマニュアルのようなものを作るのもいいかもしれないですね。自分の病気のことは自分から伝えた方がスムーズだと思います。勇気がいることもありますが、見て分かるような病気ではないので、伝えた上で「こういうときはどうする?」という風に相談しながら働けると、周囲も自分も心地よく働けるのではないかと思います。

もしも自分が、身近なひとが双極性障害かもしれないとしたら

【イラスト】ますぶちさんと愛猫のりまきが、楽しそうに皿洗いをしている

双極性障害Ⅱ型は、自分で病気に気づいていない、潜在的な患者さんがかなりいると聞きます。もしかしたら身の回りにも、「なんだか気分や調子の上がり下がりが激しくてつらそうな人」がいるんじゃないかと思います。そのときは、この病気のことを教えてあげてもいいかもしれません。

そして、もし自分が「双極性障害かもしれない」と思ったひとがいたとしたら。

病院に行ったり、薬を飲むことには抵抗があるかもしれません。でもわたしは病気のことを教えてくれた友達が言ってくれた「薬を飲んで健康に過ごせるなら、それは健康なんだよ」という言葉を大切にしています。もし今の心や体におかしいなと感じることがあったら、ぜひ勇気を出して病院に行ってみてほしいとわたしは思います。

わたしは自分の働き方、過ごし方を見直し、「病気と闘う、やっつける」という考え方から、「病気となかよく生活する」という考え方に変えていきました。昔は、どうして周りの人たちのように、健康に仕事を頑張れないのかと自分を認められず、無理ばかりしていました。でも病気のことが分かり、自分の気力体力があまり多くないことを知りました。複雑な思いもありましたが、自分の限界値以上のことを無理をして頑張ることは、自分にとっても周囲にとっても苦しいものだったと今になればわかります。

サポートしてくれる周囲の人たちのためにも、今苦しい人は、ぜひ自分を知る一歩を踏み出してみてほしいと思います。

自分に無理のないペースで走ろう

【イラスト】ますぶちさんと愛猫のりまきが、元気よくランニングしている

双極性障害は、気分も体調もバタバタして自己嫌悪したり社会生活がうまく送れなかったり、でも見かけはごく普通の人に見える、やっかいな病気です。

「ちょっと気分の上がり下がりの激しい人」に見えるわたしは、他の人と比べてもキリがないのは分かっていてもやめられず、もっと「普通」になりたい、と毎日泣いていました。自分が何者だかわからず、次こそはと仕事に挑戦しては上手くいかず自信がどんどんすり減って、自分を嫌いで仕方ない気持ちが止められなくなっていたときもあります。

でも、わたしはあるときランニングを始めて気づいたことがあります。それは、「自分の無理のないペースを知ることの大切さ」です。

走るときは、自分の楽に走れる以上のペースで走っていると、苦しくなってしまうし続かない。それは生きていくうえでも同じで、つらくなってしまうところまでやらないことは、とても大事なこと。つらいときはもっとがんばらなければいけないというような考え方は、自分を幸せにしてくれるとは限らないんじゃないかと思います。

わたしはたくさん失敗をしたことで、「自分のできる範囲のことをやる」のがとても大切だし、幸せなことだと思うようになりました。無理をして自分を傷つけてしまうより、自分のできることをやること。それを少しずつ続けて、広げていくこと。

「毎日、三日坊主を続ける」ような気持ちでやっていけばいいと思うと、少し気が楽になりました。 自分の力以上のことをしなくてもいい。

自分が健康に過ごせる暮らしかたを探して、日々穏やかに過ごせたら、それが幸せだとわたしは思います。

自分を活かしてわたしらしく生きていきたい

【イラスト】ますぶちさんと愛猫のりまきが、未来を見据えて前を向いている

わたしの母は、わたしが生まれる前から(妊娠中は臨月まで!)バリバリ働くキャリアウーマンで、わたしは小さな頃から母をかっこいいと思い、憧れていました。「母のようになりたい、大人になったらバリバリ働く女性になるんだ」と決めていたのですが、今、周囲から見たらわたしはとてものんびり働いているように見えると思います。実際、とてもゆっくり働かせてもらっています。

でも今、働き方や生き方は人それぞれ違うものだと、やっと納得できるようになってきました。

わたしは小さな頃から絵本やマンガなどの本を読んで人の作品に触れ、とても癒されてきました。今度はわたしが人にホッとしてもらったりワクワクしてもらったり、優しい気持ちになってもらえるものをつくっていきたいと思っています。

頑張りたい時にうつになってしまうときもあり、活動するうえでこの病気を「邪魔だなあ、めんどくさいなあ」と感じることも正直あります。でも、この病気がなかったら、人や世界の見方も違っていたかもしれない。わたしはこれから、「双極性障害Ⅱ型である自分を活かして働いています」と胸を張って言えるようになっていきたいと思っています。

自分を見つめること、相手に想像力を持つこと

戻ってきました、工藤です!ますこさんが綴ってくれた文章とイラストで、今まで「双極性障害Ⅱ型」を知らなかった方にも、すこしイメージを持っていただけたかなと思います。

私自身は、ますこさんに出会い双極性障害Ⅱ型について知るなかで、「相手に想像力を持つことの大切さ」を感じました。

もしかしたら、自分ではどうしようもないくらい苦しいのかな?

行動が読めない部分もあるけれど、悪気はないのかもしれないな

そう思うだけで、何か事情があったとしても、すこしだけ相手に対して優しくなれるような気もするのです。

そして、人生には調子のいいときもよくないときもあります。今の自分に無理をさせてがんばるよりも、「今自分にできるのはこれくらいだな。こんなときもあるな。」と思うことができたら、もっと力を抜いて生きれるのだと、私はますこさんから教わりました。

自分の病気をきちんと見つめて、うまく一緒に生きていく方法を探し、スローペースでコツコツ工夫をしているますこさんを見ていると、「よりよい自分になりたい」という静かなエネルギーをひしひしと感じます。

病気をすべては理解してあげられないかもしれない、でもできるだけサポートしたい。そんな思いで、わたしはいつもますこさんを応援しています。

んなが自分のことも、相手のことも優しいまなざしで見つめれるような社会になってほしいという願いをこめて、ふたりでこの記事を書きました!もしこの病気で悩んでいる人、そして何かの理由でつらい思いをしている方がいたとしたら、すこしでも励みになったら嬉しいです。

関連情報:
ますぶちみなこさん twitter

(イラスト/ますぶちみなこ)