【写真】ミークスのトップ画面。明るいデザインで、可愛らしい雰囲気が出ている。

10代のための相談窓口まとめサイト「 Mex(ミークス)」のトップ画面は、カラフルなアイコンが並ぶ親しみやすいデザインです。

【写真】ミークスの検索画面。いくつかのカテゴリーごとに分かれている。

誘導されるままに悩みのカテゴリと地域・相談方法を選択すると、支援団体の一覧がずらり。あっという間に、団体に直接つながるフォームにたどり着いていました。その手軽さに驚きながら、思いました。

しんどかったあのころの自分に、教えてあげたい。

というのも私自身、高校生のころ家庭に関する悩みを誰にも相談できず、しんどかった時期があったからです。当時インターネットで検索しても、出会えたのは、同じように悩む10代の子どもたちや、掲示板に様々な回答を書き込む大人たち。結局、頼ることのできる人や場所を見つけることはできませんでした。

Mexは、家族や学校・からだやこころ・お金・勉強など人には言えない悩みを持っている子どもたちが自分に合った支援サービスを利用できるよう情報をひとつにまとめたサイトです。

NPO法人3keys(スリーキーズ)では2016年4月からMexの東京版をオープン、運営してきました。東京版のオープン以来、2017年3月末までに累計で53,000人以上もの方がアクセスするという反響があったというのだから、いかに悩みを周りに相談できない子どもたちが多いかということがうかがえます。

そして2017年6月27日、Mexは全国版としてリニューアルオープンすることになったのです!

悩んでいる子どもたちが支援団体につながれるwebサイト「Mex」

Mexでは、「家族・学校」、「学習・就労」、「生活・食事」、「犯罪被害」、「からだ・こころ」、「その他」の6つのカテゴリ、あるいは地域別やフリーワードから支援団体を探すことができます。

関連する団体は一覧で確認することができ、どんな問題を扱っているのか、利用法は電話なのか、メールなのか、対象は誰なのか、といった情報が一目でわかるようになっています。

【写真】ミークスのよみもののページ。記事ごとに写真が付いており、ずらりと並んでいる。

新設された「よみもの」コーナー

リニューアルオープンで新設された「よみもの」コーナーでは、子どもたちの悩み解決に役立つ記事が並びます。LGBTや学習障害について・無料相談ダイヤルの使い方についてなど、どの記事も子どもたち目線でわかりやすく、そのまま支援団体のリンクに飛ぶことのできる動線もばっちり。

悩んでいる子どもたちに正しい情報を伝えるのはもちろんのこと、調べて解決しなければ相談してみようと、子どもたちの背中を押すことにもなりそうです。

記事の最後に、関連するサービスが紹介されます

サイトに登録されている団体は、3keysの目を通じて信頼できるかどうか選考されたもののみ。子どもたちが安心して利用することができます。

すべての子どもたちが自立できる社会を目指すNPO法人3keys

【写真】スリーキーズの画像。両手に包まれた親子の紙人形が、温かさを感じさせる。

3keysは、日本に生まれ育った全ての子どもたちが、環境によらず自立していける社会を目指す認定NPO法人です。現在は、学習ボランティアの派遣・補習教室の運営を行う学習支援事業prêle(プレール)や、なやみ相談窓口などを行う子どもの権利保障推進事業vine(ヴァイン)、イベントの登壇や研修会企画による啓発活動を手がけています。

今の日本では、親の経済状況や社会とのつながりによっては、子どもに適切な社会資源を提供できない場合も増えてきました。また、虐待相談件数も年々増加し、児童養護施設や里親といった「社会的養護」のもとで暮らす子どもも少なくありません。

そこで3keysは、子どもを取り巻く現状を社会に伝え、親や行政以外のセーフティネットとして、子どもたちを見守り、そして彼らの可能性を開いていく大人たちを増やすことを目的として活動しています。

誰にも相談できないとき、「頼れる大人」を見つけてほしい

【写真】スリーキーズの代表、もりやまたかえさん。街頭に立ち、カメラに笑顔を向ける。
3keysの代表は、以前もsoarでインタビュー記事を書かせていただいた森山誉恵さん。森山さんは、学習支援や現場での情報発信を通じて、あることに気が付いたといいます。

非営利のサービスはリアルベースが多いんですが、そうなるとそこに連れ出してくれる大人がまわりにいないと支援団体に結びつかない。頼れる大人がいなくて、一番手を差し伸べなきゃいけない子どもたちほど、今たどり着く術がないんです。

現在、様々な悩みを抱えた時に誰にも相談できない子どもたちは5人に1人、日本に推定140万人いるとされています。

スマホの普及した今、子どもたちが誰にも相談できないときにネット上に答えを求めるのは、自然なこと。しかしインターネットは、アダルト系や出会い系のサイトにつながってしまったり、リアルでないコミュニティでかえって孤独を感じる危険をもはらんでいます。

そこで生まれたのが、Mexです。

Mexを使えば、誰にも相談できないときでも、インターネットを通じて信頼できる大人とリアルにつながることができます。子どもたちが逃げ込めるセーフティネットになるべく、Mex東京版がリリースされたのは、2016年4月のことでした。

2017年6月、Mexが全国版としてリニューアルオープン!

Mex東京版には、開設以来大きな反響がありました。

カテゴリごとの閲覧数では「からだ・こころ」がもっとも多く、次いで「家族・学校」「学習・就労」の順。支援団体へのコンタクト回数(クリック数)は1,500回を超え、想定を大幅に上回る結果になりました。

さらに、地方への展開を期待する声や、東京以外のエリアからのアクセスもたくさんありました。そこでMexは、これまでの利用状況や支援団体の声などを活かし、2017年6月27日「全国版」としてリニューアルオープンすることになったのです。

【写真】日本地図。都道府県の名前がずらりと並ぶ。

全国からサービスを探せるように

リニューアルのポイントは、掲載する支援情報の対象エリアを全国に拡大すること、 子どもたちの悩み解決に役立つ記事を毎週配信すること。そして、より早く関連記事や支援サービスに到達できるように画面遷移やサイト内検索機能を一新することです。

さらに3keysが今後の展開として考えているのが、以下の3本柱です。

・認知度UPを図るため、10代がよく利用するSNSサービス等を活用したPRを積極的に展開すること
・支援サービスを提供している団体を継続して募集すること
・サイトの趣旨に賛同し、支援いただける企業を募ること

規模を拡大し多くの仲間を集めることで、Mexは子どもたちを支えるプラットフォームとして歩みを進めています。

しんどいとき、頼りにしてもいい大人に出会えるということ

【写真】机に向かうそれぞれの子どもたちと、隣に座って見守るスタッフ。陽の光もさし、明るい雰囲気が伝わる。

3keysでの学習支援の風景

森山さんが学習支援で出会ったある女の子は、何かを間違えるとすぐにパニックになってしまう子だったといいます。

「失敗してもいいんだよ」「困ったら頼ってもいいんだよ」と、森山さんが向き合い伝え続けるうち、彼女はだんだんパニックが減り目に見えて変化していきました。

こんなにもわかりやすく変わるんだなって思って、変化がとても嬉しかったです。このような変化があるからこそ、大人が子どもたちに関わる時間を増やしたいんです。

大人でも子どもでも、大変な状況をひとりで乗り越えることは、とても苦しいこと。ましてや子どもたちは、自分で環境を選ぶことができないからこそ、余計に孤独を抱えやすくなります。

そんなとき、いっしょに頑張ってくれる大人と、「頼っていいんだ」と思える大人と、出会えた。たったそれだけで、その子の人生を大きく変えてしまう可能性があるのです。

Mexに集い子どもたちを支える“応援団”が、たくさんの人を巻き込んでより大きくなりますように。みなさんの周りに「頼りたい」子どもたちや「頼ってほしい」大人たちがいたら、ぜひMexを紹介してあげてください。

関連情報:
Mex」  ホームページ
NPO法人3keys ホームページ
森山誉恵さん インタビュー記事

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