悩みや困難に出会ったとき、どんなふうに向き合いますか?

きっと本を読んで新しい考え方を学んだり、自分の気持ちを整理する人は多いでしょう。本を読むことは、私たちに生きるヒントをくれたり、前向きになるための励ましをくれます。

soarでもこれまで、記事を通じて本のように一人ひとりの人生を伝えることで、誰かがよりよく生きることの支えとなってきました。

障害や難病のある方、LGBTの方々などの人たちが、それぞれご自身の可能性を開く瞬間を届けることで、読者の方からたくさんのポジティブな反響をいただいています。

そこで、これまでsoarで登場していただいた方々のストーリーを、より深く知っていただくため、話者の人生を一冊の本に見立てた「Human library(ヒューマンライブラリー)」にプラスして、ゲストの思い入れのある本を古本として販売する「Book market」を絡めた「Human library&Book market」を開催します!

Human libraryとは、人と人が互いに理解を深めることを目的とした試みです。話し手の人生を「本」に見立てて、これまでの経験や想いについて、参加者とじっくりと話し合うイベント。2000年にデンマークで初めて行われ、以降は北欧、北米、オーストラリアなどでも開催されています。

soarでも昨年6月と10月にHuman libraryを開催しており、多くの方にご参加いただきました。参加者の方からは「ひとりじゃないと思えた」「気になることを直接質問できて嬉しかった」などの声をいただきました。

今回のイベントでは、前回同様ゲストの方々の人生を伺うと共に、思い入れのある本を紹介、販売します。ゲストが選んだ本には、「この本を読んでどんなことを学んだのか」「どんなことを感じたのか」などの内容が書かれたカードも一緒にお渡しする予定です。ご参加いただくことで、より深くゲストの人生を体感できるのではないでしょうか。

今回のイベントでは、これまでsoarの記事に登場した9名の方々をお迎えします!

1人目のゲストは田中麗華さん。田中さんは家庭の事情により、小学2年生から高校卒業までの10年間、児童養護施設で育ちました。今はモデル業の傍ら、NPOの広報として自らの経験をもとに、親元を離れて暮らす子どもたちへの“理解の輪”を広げる講演活動・情報発信を行っています。

2人目は山口健太さん。「誰かとご飯を食べるのが苦手」という、精神疾患のひとつである「会食恐怖症」を克服した山口健太さん。現在はご自身の経験を活かしながら、同じ会食恐怖症の方のサポートや情報発信を行っています。

3人目は林晋吾さん。林さんはサラリーマンとして働いていた時期に、うつ病を経験。現在はうつ病の人の家族を支えるオンラインコミュニティ『encourage(エンカレッジ)』を運営しています。

4人目は菊川恵さん。子ども時代に、精神疾患を抱える母の死、父からの暴力を経験されました。ご自身や家族の経験から、どんな人でも必要なときにサポートを受けられるようにしたいと思い、認定NPO法人フローレンスで働かれています。

5人目はますぶちみなこさん。なかなか仕事が続かず生活もうまくいかない中で、友達からのアドバイスを受け受診したところ、「双極性障害Ⅱ型」の診断を受けました。現在は治療を続けながら、イラストレーターとして活躍されています。

6人目は、浜松幸さん。浜松さんは、「女性の体で、自身を男性であると認識し、女性を好きになる」トランスジェンダーであり多くの人を勇気づけることをライフワークにしています。

7人目は、梅津絵里さん。梅津さんは27歳のときに、全身性エリテマトーデスを発症し、6年間の寝たきりの入院を送りました。退院した現在は、心のバリアフリーの一助になれるよう、タレント活動等に励んでいます。

8人目は、Nao(吉野なお)さん。長年にわたり太りやすい体型にコンプレックスを感じてきたNaoさんですが、現在はファッション雑誌「la farfa(ラ・ファーファ)」の専属モデルとしての活動を通じて、自分自身や周りの人と向き合っています。

9人目は、さん。彩さんは生まれつき顔にあざがある「単純性血管腫」があり、現在はInstagram等で自分の症状について発信するなど、「自由に、ありのまま、自分らしく、自分にとって生きやすい人生」を目指して活動しています。

イベント当日は、9名の自己紹介ののち、ゲストそれぞれが1人ずつ入った少人数のグループをつくります。参加者の皆さんは2グループ選んで、ゲストのお話を聞いたり、質問や感想を伝え、じっくりと対話していただきます。

また、ゲストとの交流のあと、会場ではゲストの思い入れのある本を古本として販売します。

本を読むように、ゲストのストーリーをじっくり体感してみませんか?

障害や病気についてもっと知りたい方、soarのこれまでの記事をもっと深めたい方、ゲストが影響を受けた本が気になる方はぜひご参加ください!みなさんのご参加を心よりお待ちしています。

【日時】
2019年7月23日火曜日 19時00分〜21時00分(開場18時45分)

【参加費】
早割:2000円(1d、20枚限定)、一般:2500円(1d)、学生:2000円(1d、10枚限定)

早割soar tea付チケット(1d、morning or nightどちらか一個):2900円、一般soar tea付チケット(1d、morning or nightどちらか一個):3400円

「soar tea」とは?
soar tea」は、ウェブメディア「soar」を運営するNPO法人soarと伝統茶{tabel}とのコラボレーションから生まれた、心とからだに優しい回復の時間をつくるブレンドハーブティーです。

※soar tea付きチケットはsoar teaを通常価格よりお得にご購入いただけます。

チケット購入はこちらからお申し込みください。

※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。

※お申し込み後のキャンセル、及び返金はお受けいたしかねます。ご了承ください。

※領収書がご入用の方は、イベント当日に受付でお申し付けください。

※「参加したいけれど、病気や障害、心の不調、現在の環境が理由で就労が難しく経済的にきびしい」など理由のある方は、5名様限定で参加費の減額や無料参加とさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ:event@soar-world.com

【定員】
70名

【場所】
SHIBAURA HOUSE(〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目15番地4g号
http://www.shibaurahouse.jp/

・アクセス
JR 田町駅芝浦口より徒歩7分 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分

※会場は1階にあり、多目的トイレもございます。車椅子ユーザーの方など、駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いいたします。また、視覚、聴覚障害のある方は、スタッフがサポートします。問い合わせアドレスにご連絡ください。

※視覚、聴覚障害のある方は、スタッフがサポートします。問い合わせアドレスにご連絡ください。

※保育のサポートはありませんが、お子さん連れの方も大歓迎です。

※駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いしますので、お問い合わせアドレスへご連絡ください。

連絡先:event@soar-world.com

【登壇者】

田中麗華(NPO法人プラネットカナール 広報/一般社団法人ライト・フォー・チルドレン 広報)

梅津絵里(「BEYOND GIRLS(ビヨンドガールズ)」メンバー)

山口健太(一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事)

林晋吾(「うつ病の方のご家族向けコミュニティ『encourage(エンカレッジ)』代表)

菊川恵(認定NPO法人フローレンス職員)

ますぶちみなこ(イラストレーター)

浜松幸(株式会社シンカ・マーケティング部)

Nao(吉野なお)(「ラ・ファーファ」専属プラスサイズモデル)

彩(artist)

工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事、ウェブメディア「soar」編集長)

***

【プログラム】

・soarの活動紹介(工藤瑞穂)

・ゲストとの対話の時間

・Book marketの開催

【主催】
soar https://soar-world.com/

お問い合わせ event@soar-world.com

【登壇者プロフィール】


田中麗華

モデル業の傍ら、NPOの広報として自らの経験をもとに、親元を離れて暮らす子どもたちへの“理解の輪”を広げる講演活動・情報発信を行う。
参画事業:NPO法人プラネットカナール 広報/一般社団法人ライト・フォー・チルドレン 広報


梅津絵里
1977年9月22日、秋田県生まれ。聖徳大学短期大学部保育科卒業後、エアロビクスのトレーナー、保育園教諭、幼稚園教諭として勤務。2003年に結婚し同時期にサーフィンを覚え、海を生活の中心としたライフスタイルを送る。2005(27歳)に、全身性エリテマトーデス(SLE)を発症。翌年に中枢神経ループスを併発し、両上下肢まひとなる。6年間の寝たきりの入院、リハビリ生活を経て、2012年(34歳)に退院。その後、障がいを抱える大人の女性が交流する自主コミュニテュー「Handycapped Womenオトナ女子」の立ち上げや「CoCo-Life☆女子部」の活動を通じて、障がいがありながらも自分らしく生きている女性たちに刺激を受け、心のバリアフリーの一助になれるような活動を始める。また、2017年からタレント活動を開始。中嶋涼子・小澤綾子とともに、車いすチャレンジユニット「BEYOND GIRLS(ビヨンドガールズ)」を結成。それぞれの「ちがい」を楽しみ、障害や車イスのイメージを覆すべく活動中。病気や障害を抱えたことにより、感謝と諦めない気持ちの大切さを学び、Smile & Happyに今を生きている。現在は、闘病生活を支えてくれた、最愛の夫と2人暮らし。


山口健太
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事
自身が「会食恐怖症」に悩んだ経験を持ち、薬を使わずに自力で克服する。その当事者経験から「当事者でないと理解されない苦しみ」 を直に感じ、会食恐怖症の方の支援活動とカウンセリング活動をはじめる。今では年間延べ1000人以上から相談が届くようになる。また、実際に食育に力を入れている学校や保育施設に出向き、500人を超える子どもたちと交流し「食べない子が食べるようになる方法」を研究。今では食べない子専門の食育カウンセラーとして、保護者の食育相談や、先生の給食指導の相談にも乗っている。著書に『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』など。


林晋吾
1981年大阪府生まれ。2010年にパニック障害を発症。その後うつ病を発症、再発を繰り返す。2015年12月に株式会社ベータトリップを設立、代表取締役就任。2017年9月にうつ病患者の家族向けコミュニティサイトencourageをサービスイン。趣味は読書・サッカー・ランニング。


菊川恵
1993年生まれ。子ども時代に、精神疾患を抱える母の死、父からの暴力を経験。大人になってから、両親が「社会課題」の渦中にいて、孤立していたことに気づく。20歳の時、ある出来事をきっかけに、親をひとりの人として見られるように。それからは、役割を背負わない、背負わせない関係性を築きたいと考えるようになる。自身や家族の経験から、どんな人でも、必要なときにサポートを受けられるようにしたいと思い、子育てにまつわる事業を運営する、認定NPO法人フローレンスで働いている。最近は「回復の第2フェーズ」を実感中。


ますぶちみなこ
神奈川県在住・フリーランスのイラストレーター。小さな頃から落ち込みやすい自分の性格に悩み、登校拒否を繰り返したことも。仕事をはじめて手の震えなど気になる症状が出始め、初めて心療内科にかかる。職場も病院も転々とし、なかなか自分の性質が分からない日々を長く過ごしていたところ、友人のアドバイスで双極性障害Ⅱ型の疑いをもち、治療をはじめる。できないことは多いけれど、様々な人の協力を借りたり工夫を凝らして、楽しく生きるために工夫を続けています。


浜松幸
1984年生まれ。東京都文京区出身。幼少期より女の子としての自分に違和感を抱え、高校時代に 「女性の体で、自身を男性であると認識し、女性を好きになる」トランスジェンダーであることを認識。 まわりへのカミングアウトを経て、男性として生きていくことを決意。その後、飲食店経営やイベント会社、出張バーテンダー、個人コンサルティングやラジオDJなど幅広く活動経験を持つ。他にも石巻での復興支援ボランティア、NPO法人コモンビートのミュージカルプログラムなどにも参加。多くの人を勇気づけ、元気にしていくためのライフワークを精力的に行っている。2016年10月に公開プロポーズ。みんなに見守られた2人らしい「結婚」をした。現在はITベンチャーの株式会社シンカにてマーケティング部の責任者を務める。


Nao(吉野なお)
1986年生まれ。Lサイズ女性向けファッション誌『ラ・ファーファ』専属のプラスサイズモデル。モデル以外にも、摂食障害の回復者として取材に応えるほか、「自分を愛すること」や「当たり前を脱ぎ捨てよう」をテーマに、イベントや学校などで講演・ワークショップも行うアクティビストでもある。



1997年生まれ。単純性血管腫であることから、これまで新聞やテレビ、Web記事などのメディアに出演。また、最近はアートモデルとして作品展に出演しました。見た目の個性だけではなく性格の個性も強いと自身で認めており、「自由に、ありのまま、自分らしく、自分にとって生きやすい人生」を目指しています。言葉や写真、映像や絵など、いろいろな表現を通して自分を表現することや人を知ることが好きです。現在はカメラを持って世界を旅することを目標に活動しています。


工藤瑞穂
NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長
1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、「小さくても、わたしはわたしにできることを」をコンセプトに、仙台で音楽・ダンス・アート・フードと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。イベント開催、リサーチプロジェクトなど様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。
https://soar-world.com/