3月27日(月曜日)イベント告知画像

日々の暮らしのなかで様々な出来事や選択の機会がおとずれた時に、みなさんはどのように向き合いますか?

人に話を聞いてもらう、気分転換にをする、専門家に相談するなど、たくさんの向き合い方や解決方法はあるかと思いますが、中には本を読んで新しい考え方を学んだり、自分の気持ちを整理する人も多いのではないでしょうか。

soarではこれまで、記事を通じて様々な環境のなかで自分らしく生きる人々の歩んできた道のりや思いといった「生きる智慧」を伝えてきました。

「自分や周囲で何かあったときに参考にしたい」
「同じような体験があったので、共感しながら記事を読んだ」

読者のみなさんからそんな感想を送っていただくなかで、記事も本のように、個人をエンパワーメントしたり、新たな学びの循環を作っているのではないかと感じるようになりました。

そこで今回は、これまでsoarに登場していただいた方々のストーリーをより深く知っていただくため、話者の人生を一冊の本に見立てた「Human library(ヒューマンライブラリー)」をオンラインイベントとして開催いたします。

Human libraryとは、人と人が互いに理解を深めることを目的とした試み。話し手の人生を「本」に見立てて、これまでの経験や想いについて、参加者とじっくりと話し合うイベントです。

2000年にデンマークで初めて行われ、以降は北欧、北米、オーストラリアなどでも開催されています。

soarでも2018年から2019年に開催し、多くの方にご参加いただき、参加者の方からは「ひとりじゃないと思えた」「気になることを直接質問できて嬉しかった」などの声が寄せられました。

過去の開催レポートはぜひこちらをご覧ください。https://note.com/soar_world/n/n14877eb7de69
https://note.com/soar_world/n/n8abe25ca9800

今回は初めてのオンライン開催。これまで記事に登場いただいた7名の方々をゲストとしてお迎えします!

1人目のゲストは浅原ゆきさん。『裂手(れっしゅ)症』という先天性の指の欠損をもつお子さんの出産をきっかけに、先天性四肢障害・欠損症の家族・当事者を対象として、「Hand&Foot(はんど あんど ふっと)」を立ち上げました。

2人目は草刈良允さん。在職中に統合失調症の診断を受け、一度は会社を退職したものの、現在は病気を経験した会社に復帰。ご自身の状況を開示しながら、様々な活動やコミュニティに関わりながら働き暮らすことに挑戦しています。

3人目は田中志保さん。離婚後シングルマザーとなった際に、適切な情報にたどり着くことの難しさを感じた経験から、ひとり親となる女性のヒントになるような冊子の作成や支援団体「シングルペアレント101」を立ち上げました。

4人目は中村珍晴さん。19歳のときにアメフトの試合中の事故で首を骨折し四肢麻痺となり、車椅子での生活を送る中村さん。現在はYouTubeチャンネル「suisui-Project」で車椅子ユーザーのライフスタイルを発信しています。

5人目は、浜松幸さん。学生時代に 「女性の体で、自身を男性であると認識し、女性を好きになる」トランスジェンダーであることを認識した浜松さん。 周囲へのカミングアウトを経て、現在は講演等でご自身の経験や思いを伝える活動もしています。

6人目は山口健太さん。「誰かとご飯を食べるのが苦手」という、精神疾患のひとつである「会食恐怖症」を克服した山口健太さん。現在はご自身の経験を活かしながら、食育カウンセラーとして、保護者の食育相談や、先生の給食指導の相談などの活動を行っています。

7人目はyu-kaさん。飲食店のアルバイトで何度も躓いたことをきっかけに、20歳でADHDと診断を受けたyu-kaさん。ご自身と同じように発達凸凹の当事者、家族に向けた「はったつソング」を作り、地域や学校での講演ライブ活動を実施しています。

イベント当日は、7名の自己紹介ののち、ゲストお1人ずつがいる7つのブレイクアウトルームをつくります。参加者の皆さんは1つのルームを選んで参加いただき、少人数のグループでゲストのお話を聞いたり、質問や感想を伝え、40分ほど対話していただきます。対話の時間は2回設けますので、参加者のみなさんは合計2人のゲストのお話を聴くことができます。

本を読むように、ゲストのストーリーをじっくり体感してみませんか?みなさんのご参加を心よりお待ちしています。

 

開催概要

<日時>
2023年3月27日(月)19時〜21時

<会場>
オンライン(当日はZOOMの使用を予定しています)
・お申し込みいただいた方には別途当日のURLをお送りさせていただきます。
・パソコンやタブレット、スマートフォンのビデオカメラとマイクを使用します。

<参加費>
・一般早割:1,500円 *先着10人まで
・一般:2,000円
・学生割引:1,000円 *先着10人まで
*学生割引チケットは、25歳以下の学生の方が対象となります。

<定員>
70名

<お申し込み>
こちらの決済フォームよりお申し込みください。

イベントページURLはこちら
https://event20230327.peatix.com/

*お申込み後のキャンセル、および返金はお受けしかねますので何卒ご了承ください。
*領収書がご入用の方は、決済サイトよりダウンロードが可能です。

<イベントの参加方法について>
本イベントでは、ご参加のみなさんとゲストが直接対話できる機会を大事にしたいと考えており、画面オフ、音声のみでもかまいませんので、できる限り対話の時間にご参加頂けますと幸いです。

ただ、やむを得ない事情で対話をするのが難しく、視聴のみにしたいという方もいらっしゃるかと思いますので、その場合も気兼ねなくご参加ください。

特に理由等の記載は必要ございませんので、いずれの場合も申し込み時に参加方法の希望をお知らせください。

*視覚障害や聴覚障害のある方、参加する上で心配ごとがある方は、当日スタッフができる限りのサポートをさせていただきますので、遠慮なくご相談ください。

<参加にあたっての注意事項>
ブレイクアウトルームに分かれての会話や、チャット等のテキストコミュニケーションなど、考えや気づきをご発信する際、ご自身はもちろん、多くの方とともにいる場であること、この場にいない第三者のプライバシーや権利の尊重をするという前提も大事にしたいと考えています。

参加者のみなさんは、以下に注意しながらご参加をお願いいたします。

(1)お話する内容が誰かへのハラスメント行為、偏見や差別によって傷つける言葉になっていないか

具体的には以下の内容などにかかわる発言について、誰かへのハラスメント行為や偏見や差別を含むような発言になっていないかお気をつけください。

人種、国籍、民族
ジェンダーアイデンティティー
年齢
病気及びその症状
障害
外見
宗教
妊娠
政治的見解
配偶者の有無
経済状況
その他保護が必要だと判断された対象について

(2)ご自身の悩みや体験を伝える際に、その内容が同意なく特定の第三者の個人的な情報を公開する内容になっていないか

上記の行為を止めるように言われた参加者は、直ちに従ってください。場合によっては、イベントからの退席や今後のイベント参加への禁止等をお願いすることがあります。

また、注意事項に反する言動を発見したり、その他参加者やスタッフの対応等で不快なことや不安に感じることがあった場合、すぐスタッフまでご相談ください。

・イベント開催中の場合:Zoomの個別チャット(NPO法人soar)までご連絡ください。
・イベント後の場合:メールにてご連絡ください。
 問い合わせ先  event[at*@]soar-world.com

<ゲスト>
浅原ゆきさん(NPO法人 Hand&Foot 代表理事)
草刈良允さん(x-Relationship supporter)
田中志保さん(シングルペアレント101 代表)
中村珍晴さん(合同会社エクスビジョン代表)
浜松幸さん(立ち飲み屋 アサガヤアンナイジョ 店長)
山口健太さん(一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事)
yu-kaさん(応援ソングライター/office pachi8代表)

<司会>
工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事、ウェブメディア「soar」編集長)

<プログラム>
・soarの活動紹介(工藤瑞穂)
・ゲストの活動紹介、対話の時間

 

<主催>
soar https://soar-world.com/
お問い合わせ event[at*@]soar-world.com

<登壇者プロフィール>

浅原ゆき(あさはらゆき)さん
1984年、東京都生まれ。『裂手(れっしゅ)症』という先天性の指の欠損をもつ娘を出産したことをきっかけに、2013年、先天性四肢障害・欠損症など多くの人とちがう手足の形で生まれた子どもたちとその家族・当事者を対象として、「Hand&Foot(はんど あんど ふっと)」を立ち上げる。2016年にNPO法人化、会員同士の交流サイト運営やSNSでの情報発信、イベント開催、オーダーメイド手袋製作受付などを行う。現在約1200家族が在籍する同法人の代表理事を務め、手足のちがいをテーマとした絵本出版を目指す。

草刈良允(くさかりりょうすけ)さん
x-Relationship supporter
1987年生まれ。神奈川県出身。飲食店アルバイトと環境活動と好きな音楽フェス参戦に明け暮れた大学・大学院時代を過ごす。都内の大手企業に入社するが、仕事とは何かに悩み続けて1年、統合失調症の診断を受けそのまま退職。その後は学生時代の繋がりを頼りに複業して生計を立てる。現在は企業の正社員としてスタッフ組織の業務改善企画・戦略づくりを担当しつつ、フリーランス・プロボノとしてNPOの運営を支援している。モットーは「わたしたちの周りの世界は今より必ず良くしていける」

田中志保(たなかしほ)さん
2011年に離婚、シングルマザーとなる。離婚前後に、誰に何を相談すればよいのかわからなかったことや支援機関の適切な情報に行き着けなかったことから、今後同じ道を通る女性のヒントになるような冊子を作ろうと、離婚シングルマザー26人にインタビュー実施、聞き取ったデータをまとめ、2015年「プレシングルマザーヒントBOOK私たちの選択と決断~離婚、子どもと漕ぎ出す新たな未来~」発行。同時に「シングルペアレント101」立ち上げ。ひとり親当事者支援、ひとり親支援者支援、未来の当事者支援に加え、全国の仲間と政策提言を行っている。2018年「プレ・シングルマザー手帖」発行。静岡市市民活動促進協議会委員、静岡市男女共同参画審議会委員。

 

中村珍晴(なかむら たかはる)さん
合同会社エクスビジョン代表。神戸学院大学心理学部非常勤講師。
19歳のときにアメフトの試合中の事故で首を骨折し四肢麻痺になる。その後、大学アメフト部の監督を務め、大学院では博士号(スポーツ科学)を取得する。大学院修了後は神戸学院大学に着任。また研究・教育活動と並行し、YouTubeチャンネル「suisui-Project」で車椅子ユーザーのライフスタイルを発信中。SNSの総フォロワー11万人。現在は自社で医療従事者向けのストレスマネジメント事業とSNSマーケティング事業に取り組む。

浜松幸(はままつ こう)さん
1984年生まれ。東京都文京区出身。幼少期より女の子としての自分に違和感を抱え、高校時代に 「女性の体で、自身を男性であると認識し、女性を好きになる」トランスジェンダーであることを認識。 まわりへのカミングアウトを経て、男性として生きていくことを決意。その後、飲食店経営やイベント会社、出張バーテンダー、個人コンサルティングやラジオDJなど幅広く活動経験を持つ。他にも石巻での復興支援ボランティア、NPO法人コモンビートのミュージカルプログラムなどにも参加。多くの人を勇気づけ、元気にしていくためのライフワークを精力的に行っている。2016年10月に公開プロポーズ。みんなに見守られた2人らしい「結婚」をした。

 

山口健太(やまぐちけんた)さん
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事
自身が学生時代に社交不安症の「会食恐怖症」を発症。克服後に当時の辛さや孤独感に悩む人のために支援活動開始。一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会を設立し、当事者の支援活動を行なう。また近年は、保護者や教育者に向けて「食べない子」についての情報発信や研修活動に力を入れている。

yu-ka(ゆうか)さん
応援ソングライター
office pachi8代表 
ピアノ弾き語りシンガーソングライターとして、神戸を中心に活動中。
飲食店のアルバイトで何度も躓いたことをきっかけに、20歳でADHDと診断。
同じように発達凸凹の当事者、親御さまに向けた「はったつソング」を作り、地域や学校で講演ライブを行う。
また、企業の周年祝いや個人向けオリジナル「応援ソング」を制作。ライブや音楽活動を通じて、一人ひとりの凸凹にあう役割・仕事を創る取り組みをしている。
https://yu-ka.net 

工藤瑞穂
NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長
1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、「小さくても、わたしはわたしにできることを」をコンセプトに、仙台で音楽・ダンス・アート・フードと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。イベント開催、リサーチプロジェクトなど様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。
https://soar-world.com/