時代の変化と共に、メディアが担うべき役割も変化します。
これまで、新聞やラジオ、テレビといったいわゆる”マスメディア”が発展する中、メディアによる報道の役割の多くは、課題の存在を”指摘”し、それを広く多くの人に”伝える”ことが中心だったと言えます。
ですが、社会の成熟と複雑化に応じて、多様かつ膨大な種類・質の課題が見えてくるようになった現在では、ただメディアが課題の存在を”知らせる”だけでは、自分が何をどうすれば良いのかわからず困ってしまう、という人も増えてきているように思えます。
課題が山積みの中、社会の「分断」も進んでいます。世界には情報が溢れているようで、実際には「わたし」が必要としている情報は見つけにくくなっているのが現状かもしれません。
現在のメディアが果たすべき役割は、課題だけではなく、解決への手がかりも合わせて提供すること、人々がより生きやすくなるようなモデルケース、勇気づけられるようなストーリーを、必要な人々に届けていくことなのではないでしょうか。
今こそ、それぞれのテーマやコミュニティをつないでいく「媒介」としてのメディアの役割を捉え直したいと思います。
社会課題の解決、ウェルビーイングの実現、分断された社会をつないでいくために、インターネットメディアには何ができるのか。多角的な視点からその役割を考えていきます。
1人目のゲストには情報学研究者で株式会社ディヴィデュアル共同創業者ドミニク・チェンさん。
2人目に「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」をめざすウェブマガジン「greenz.jp」編集長の鈴木菜央さん。
モデレーターは社会的マイノリティに焦点を当てた情報発信を行うウェブメディア「soar」副代表で編集者のモリジュンヤが務めます。
自分の課題意識を世の中に広く伝えていきたい方、メディアを通じて社会の課題や人のウェルビーイングにアプローチしたい方、インターネットやメディアを通して世の中をよりよくしていきたい方は、ぜひご参加ください!
※こちらのイベントは「SHIBAURA HOUSE 2017年度フレンドシップ・ プログラム」の一環として開催いたします。詳しくはこちらから
https://www.facebook.com/nlminato/
【soar×nl/minato_media】「メディアとテクノロジーは社会の”ウェルビーイング”の向上にどう貢献するか」
【日時】2017年10月16日月曜日 19時00分〜21時30分(開場18時30分)
【参加費】
1,500円(1ドリンク)
soarサポーター会員価格:1,000円(1ドリンク)
チケットはこちらから
※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。
※「参加したいけれど、病気や障害、心の不調、現在の環境が理由で就労が難しく経済的にきびしい」など理由のある方は、5名様限定で参加費の減額や無料参加とさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
お問い合わせ:office@soar-world.com
【定員】50名
【トークゲスト】
ドミニク・チェン(株式会社ディヴィジュアル共同創業取締役、情報学研究者)
鈴木菜央(greenz.jp編集長)
モデレーター:
モリジュンヤ(株式会社inquire代表取締役、NPO法人soar副代表、マチノコト編集長)
【進行】
工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事)
【プログラム】
・soar プロジェクト説明(工藤瑞穂)
・ゲストによるトークセッション
【主催】
soar https://soar-world.com/
お問い合わせ office@soar-world.com
【会場】 SHIBAURA HOUSE
http://www.shibaurahouse.jp/
〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目15番地4号
・アクセス
JR 田町駅芝浦口より徒歩7分 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分
※会場は1階にあり、多目的トイレのございます。車椅子ユーザーの方など、駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いいたします。また、視覚、聴覚障害のある方は、スタッフがサポートします。問い合わせアドレスにご連絡ください。
※保育のサポートはありませんが、お子さん連れの方も大歓迎です。
お問い合わせ:office@soar-world.com
<ゲストプロフィール>
*ドミニク・チェン
(情報学研究者)
1981年生まれ。博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center[ICC]研究員を経て、NPOコモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者。2017年より早稲田大学文化構想学部准教授。
2008年度IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。NHK NEWSWEB第四期ネットナビゲーター(2015年4月〜2016年3月)。2016年度よりグッドデザイン賞・審査員兼フォーカスイシューディレクターを務める。
著書に松岡正剛との共著『謎床:思考が発酵する編集術』(晶文社)、『電脳のレリギオ』(NTT出版)、『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』(青土社)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社)等。訳書に『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社)『シンギュラリティ:人工知能から超知能まで』、『みんなのビッグデータ:リアリティマイニングから見える世界』(共にNTT出版)。
*鈴木菜央(すずき なお)
NPO法人グリーンズ代表理事
greenz.jp編集長
76年バンコク生まれ。6歳より東京で育つ。高校卒業後、阪神淡路大震災のボランティアを経験、99年よりNGOアジア学院にて1年間自給自足コミュニティでの農的生活を経験。2000年より外資系建築コンサルタント会社に勤務、02年より3年間「月刊ソトコト」にて編集・営業として勤務。05年に独立、フリーランスとなり、06年「ほしい未来は、つくろう。」をテーマにしたWebマガジン「greenz.jp」を創刊。千葉県いすみ市在住。家族4人で35㎡のタイニーハウス(車輪付き)+小屋にて、小さくて大きな暮らしの実験中。2016年、築百年以上の古民家と2600坪の敷地で暮らしづくり、社会づくりを学ぶ「パーマカルチャーと平和道場」プロジェクトを開始。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』(講談社 星海社新書)。
*モリジュンヤ
NPO法人soar 理事、株式会社inquire CEO
1987年生まれ、横浜国立大学卒。2010年より「greenz.jp」編集部にて編集を担当。独立後、「THE BRIDGE」「マチノコト」等のメディアブランドの立ち上げに携わり、テクノロジー、ビジネス領域を中心に執筆活動を行う。15年、編集デザインファーム「inquire」を創業。17年、社会をアップデートするクリエイティブポータル「UNLEASH」を創刊。エンパワメントやウェルビーイングの実現のため、メディアやプロジェクト、組織の編集に取り組む。株式会社アイデンティティ共同創業、NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事。
*工藤瑞穂
「soar」代表・編集長。
1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、「小さくても、わたしはわたしにできることを」をコンセプトに、仙台で音楽・ダンス・アート・フードと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。イベント開催、リサーチプロジェクトなど様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。