このページについて

NPO法人soar(以下、soarという)ではこれまで、「誰もが自分の可能性を活かして生きる未来をつくる」をビジョンに掲げ、メディアや各種事業を通して、人がより善く生きていくための様々な知識や智慧を伝えていくための活動に取り組んでまいりました。

その一方で、法人としての活動の幅が広がり、関わってくださる方々が多種多様になるにつれ、NPO法人を運営していく上で備えるべきガバナンスやコンプライアンスに関する一部機能不全や、上記ビジョンに常に誠実であるために必要な、具体的な行動の指針が未整備であったことなどに起因して、法人としての存在意義や信頼を揺るがす事態も経験しました。

そこで、現在は、法人としてだけでなく、団体運営に関わる役員やスタッフ一人ひとりが、法令遵守はもとより、NPOとしての社会的責任を果たすため、組織全体としての指針(Code of Condact(行動指針)。以下、CoCという)や事業運営上の各種ポリシーを策定の上、それらを行動や発信の基礎とする団体運営を行っています。

以下では、CoCと各種ポリシーの目的や関係性、適用範囲の概要をご説明していますが、詳細については各原文をご確認ください。

Code of Condact(CoC)

Code of Condact(CoC)

目的

団体運営に関わるスタッフ一人ひとりが、「誰もが自分の可能性を活かして生きる未来をつくる」というビジョンに向け、日々「soarらしさ」を実践して活動するための基本事項(立ち返る場所)として策定しました。

また、併せて、CoCに反する行為やその発生が予見された場合に、それが見過ごされることなく、人権擁護の観点に基づく適正な手続きのもと解決に向けた取り組みや再発防止のための施策が適時適切に実施できるように、その前提とする相談や対応のフローを定めています。

なお、後述のすべてのポリシーは、これを価値基準として策定されています。

適用範囲

・スタッフ(団体の正職員、パートタイム職員、インターン、役員)

パートナーシップポリシー

目的

soarの活動に関わるすべての人が、人権の尊重という観点から自身の役割や責任を理解した上で、互いを尊重しあったコミュニケーションのもと、個々の権利と安全が守られる環境づくりを担うために必要な指針を明確化するために策定しました。

soar内部だけでなく、外部との関係においても、人権侵害が見過ごされることなく、それぞれの人権が尊重される環境、関係づくりの構築を目指し、CoCとは別途の相談や対応のフローを定めています。

適用範囲

・スタッフ(団体の正職員、パートタイム職員、インターン、役員)
・関係者(ボランティアスタッフ、業務委託者、クライアント・連携機関)

メディアポリシー

目的

メディアという存在が、社会において、読者に価値がある情報を届けるだけでなく、「誰もが自分の可能性を活かして生きる未来」の実現に必要不可欠な情報の流通を担っているからこそ、その一員としてのsoarも、団体のビジョンに照らして、メディアとしての使命やその影響力を自覚し、個々の権利と安全が守られる活動環境の整備や人権擁護の観点に基づく適正な手続きの徹底、再発防止の実現のため、スタッフ及び関係者の責務を明記しました。

適用範囲

・スタッフ(団体の正職員、パートタイム職員、インターン、役員)
・関係者(ボランティアスタッフ、業務委託者、クライアント・連携機関)

著作権ポリシー

目的

soarを起点とした情報が、人々が互いを認め合い、よりよく生きていくための智慧として流通し、ひいては一市民にとってのいわば情報のセーフティネットとしての役割を担うことを目指し、著作権法の定めのほか、soarの著作物の取り扱いや禁止事項に関する原則的なルールをわかりやすく示したものです。

適用範囲

・スタッフ(団体の正職員、パートタイム職員、インターン、役員)
・関係者(ボランティアスタッフ、業務委託者、クライアント・連携機関、取材対象者)

実効性の確保のための日々の取り組み

スタッフ及び関係者の活動開始時にはオリエンテーションを実施し、ポリシーへの理解を深めた上で活動を始めてもらうほか、状況に応じて随時研修を行います。

また、社会の変化に合わせ、様々な立場の方のご意見を参考にしながら、ポリシーそのものの定期的な見直しを行っていく予定です。

さらに、soarのスタッフまたは関係者による、CoCやパートナーシップポリシー、メディアポリシー等の各種ポリシーに反する行為があった場合やその発生が予見された際の相談を受け付けるための窓口を設け、運用しています。フォームは以下のとおりです。

相談窓口フォーム:https://forms.gle/HNeyrbuMCUcPZQcK9

こちらのご相談をお受けするのは、ことのは総合法律事務所の佐藤暁子弁護士(東京弁護士会)になりますが、ご要望等に応じて、精神保健福祉士の和賀未青氏、相談窓口担当理事・社会福祉士の田北雅裕理事による個別または複数名での相談対応の実施を検討します。

その他、対応の詳細や留意事項については、相談窓口フォームに掲載しておりますので、ご確認ください。

CoC、各種ポリシーに対するご意見募集について

soarではこれまで、「誰もが自分の可能性を活かして生きる未来をつくる」をビジョンに掲げ、メディアや各種事業を通して、人がよりよく生きていくための様々な知識や手法を伝えていくための活動に取り組んできました。

その過程で、スタッフだけでなく、取材対象者の方、ライターやフォトグラファーなどメディア運営に関わってくださる方々、ボランティアに携わってくださるみなさんなど、多くの方と関係性を積み重ねていきながら、思いや考えを伝えあい、活動の幅を広げてきました。

しかし先般、理事(当時)の解任に至る事案に端を発し、組織のガバナンスや事業運営における課題や想定の不備などが見えてきたことで、団体の存在意義と時代の変化、あるいは社会からの要請との調整を丁寧に図りながら、活動に関わる一人ひとりがどうあるべきか、soarとしてどのようなコミュニケーションを大切にすべきかを問い直す必要性を感じました。

事案の公表から今日に至るまで様々なご意見をお寄せいただき、それら一つひとつに目を通させていただく中で、本当に多くの方にsoarの記事を読んでいただいていることや、同時に、メディア運営という活動自体が持つ、社会や人に働きかける影響や責任の重さをより一層自覚いたしました。そのような様々な気づきを経て、今回のCoCや各種事業におけるポリシーの策定は始まりました。

まずはスタッフ間で、今回の事案やその対応を振り返り、それぞれの考えを共有しあいました。また、関わる人が尊重される組織をつくるために、人権や合理的配慮等の必要な知識を学び、様々な団体や企業におけるコンプライアンス規定や各種ポリシーなども多数参考にさせていただきながら、団体や事業を運営していく上で私たちが守り、誠実であるべき指針や仕組みがどのようなものかについて、何度も話し合いを重ねました。

また、CoCや各種ポリシーの具体的な内容を策定していく過程においては、各々の知見や経験の共有はもちろん、自分とは異なる立場や考え方への想像力を最大限まで広げていきました。

その結果として今回公開に至ったCoCや各種ポリシーは、けっして今の内容が「正解」であったり、これがゴールというわけではなく、soarの掲げる「誰もが自分の可能性を活かして生きる未来をつくる」というビジョンを実現する第一歩として策定したものです。同時に、社会通念や時代の変化に応じ、考え続け、行動し続けることで初めて機能するものであるとも思っています。

だからこそ、団体内でのポリシーの浸透や相談体制の運用の状況については、団体内部に閉じることなく、広くみなさまからのご意見をいただきながら、団体として判断、運営していきたいと考えております。

私たちはこれまでの活動でも、イベントで読者やサポーターのみなさんと直接お話をさせていただき、アンケートなどを通してもたくさんのご意見をいただいてきました。多様なご意見は、自分たちだけでは持てない視点を気づかせていただくだけでなく、自分たち自身の拠りどころとなっている価値観や考え方を見直す貴重な機会ともなり、とても感謝しております。こうした多くの方の声を伺えたからこそ、soarはこの5年間、活動を広げてこられたと思っています。

今後さらに多様性を増していく社会の中で、変化し続けることを恐れず、常に自分たちの行動が環境や社会に与える影響とその責任を自覚し、ビジョンの実現に向けた団体運営をしていきますので、ぜひ忌憚のないご意見をお聞かせ頂けますと幸いです。

NPO法人soar 事務局

募集意見の要項

意見募集は期間を定めて実施し、半年に一度の目安で、各種ポリシーや運用体制の見直しを行ってまいります。

今回募集する以下2点については、2022年2月28日までを募集期間とし、2022年上半期の改定に向けて参考にさせていただきます。

今後も定期的にご意見いただきたい内容を更新し、都度お知らせをしてまいりますので、ご確認頂けますと幸いです。

(1)CoC、各種ポリシーの実効性の確保に関する仕組みや日々の取り組みについて

soarでは、活動開始前のオリエンテーションや状況に応じた研修の機会だけでなく、普段の活動の中でも、常にそれぞれが自身の行動や振る舞いに意識を向け、どうすれば組織全体がよりよく変化できるかを考え、違和感に気づいた際は臆することなく組織内で自身の意見を伝えることができる環境をつくりたいと考えています。

そこで、一人ひとりが活動の改善に自律的、主体的になる学習プロセスや、組織全体の意識のすり合わせをどのように行うか等、仕組みづくりに関するアイデアや運用方法についてご意見を募集しています。

(2)ポリシー違反やその発生が予見された際の対応フローについて

パートナーシップポリシーでは、スタッフ及び関係者がsoarの活動において、ポリシー違反やその発生を予見した場合にまずは安全に相談や申告ができ、これと並行して権利擁護と、CoCや各種ポリシーの実効性確保が担保される仕組みを目指し、対応フローを策定の上、明示することとしました。

そこで、下記対応フロー全般についてお気づきの点やご懸念点など、改善に向けた具体的なご意見(このフローでどんな立場の人も安心して相談ができるか、また、何か問題が起こった時の対応としてこのフローが適切か等)を募集しています。

該当箇所:パートナーシップポリシー
 「5 本ポリシー違反やその発生が予見された際の対応」に記載の対応フロー全般について

ご意見提出先

ご意見の提出は、こちらからお願いいたします。

募集期間

2022年2月28日まで

その他関連事項

ご意見の送付は匿名でも受け付けておりますが、ポリシー改定の公表時に合わせて、その一部をご紹介させていただく可能性があります(その際は、個人が特定されないよう十分に配慮いたします。また、アンケートフォームに個人情報(お名前、メールアドレス)をご記入いただいた場合でも、送付いただいたご意見や情報の内容について追加でお伺いしたい点が生じた場合等に限り、この連絡の用途でのみ利用させていただきます)。

なお、本件募集は、いただいたご意見の全ての反映を保証するものではなく、特に下記に該当する内容については検討の対象外となりますのでご了承ください。

  • 個人や特定の団体を誹謗中傷するような内容
  • 個人や特定の団体の財産及びプライバシーを侵害する内容
  • 個人や特定の団体の著作権を侵害する内容
  • 法律に反する、または公序良俗に反する行為及び犯罪的な行為に結びつく内容
  • 営業活動等、営利を目的とした内容