4月14日に熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、多くの人々が避難生活を余儀なくされています。
避難生活が長引くことも予想される中、被災した重度の心身障害や病気を抱えた子どもたちのための避難所運営や生活をサポートする支援の募集が開始されました。
募集しているのは、小児専門の訪問介護事業や不登校児サポート事業を行っている「NPO法人NEXTEP」です。
困難を抱えた子どもと家族を支えるNEXSTEP
NPO法人NEXTEPは、2000年に活動を開始した小児科医の島津智之さんが代表を務める熊本県を拠点とした団体。
これまで、重度の障害や難病を抱えながら自宅で生活している子どもたちと家族の想いをサポートすることを目指し、小児専門の訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、福祉有償運送、相談支援事業の4つの事業が連携した小児在宅支援「Step」を提供してきました。
また、不登校の子どもたちに園芸療法の考えを取り入れた農作業体験や保護者向け勉強会を行い、地域全体で不登校児とその家族を支える活動「Field」を展開しています。
熊本県より委託を受け、小児慢性特定疾病児童とその家族からの相談に応じ、助言や情報提供を行うなど、多様な手段を用いて困難を抱える子どもたちと、そのご家族をサポートしてきました。
重度の障害や病気を抱える子どもたちの避難生活をサポート
今回の地震に対して、現在認定NPO法人NEXTEPでは、重症心身障害児とその兄弟のための避難所を開設し、日頃から小児在宅支援部門ステップ(小児専門の訪問看護、介護、通所等)を利用している子どもたちとその家族に対して、施設内に避難所を開設。また、自宅や各地避難所などでの被災生活に、看護・介護等スタッフによってバックアップも行っています。
この避難生活が長期化することに備え、義援金を募集しています。
私は2011年3月11日に起きた東日本大震災の際には仙台で被災しましたが、ライフラインが止まりガソリンなども手に入りにくい中、多くの友人が病気を抱えたご家族の治療や子どもたちへの精神的なケアに大変な苦労をしているのを間近で見ました。電源の確保や交通手段が安定しない中で生活するのは、彼らにとってとても不安なことです。
今後余震が続く可能性もあり、少しでも安定的なサポートを続けていける体制を整えることが必要となっています。義援金は5月31日(火)まで募集しているので、ぜひご協力をお願い致します。
以下に募集内容を記載します。
義援金募集内容
今後の物流の回復に伴い物資は徐々に充足することが予測されます。中長期に渡り被災生活を支えるにあたって、 必要なものをその時々のニーズに合わせて補給、充当する上で、有益に機能するご支援となります。
※受け付けた義援金について後日会計報告を致します。
※受付期間:2016(平成28)年4月16日(土)から5月31日(火)
<義援金受入口座>
● ゆうちょ銀行 記号17130番号12793921 NPO法人NEXTEP
(※銀行振込用口座名、番号・・・普通 七一八 店(ナナイチハチ店) 口座番号1279392)
<物資対応窓口 >
●認定NPO法人NEXTEP 電話:096-227-9001(担当:佐々木 でれないことがあります)
関連リンク:
認定NPO法人NEXTEP ホームページ今回の支援募集に関するページはこちら