【写真】be the heroウェブサイトのトップページ。競技のユニフォームを着たパラアスリートが並ぶ。

2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

2020年に向けて様々な動きが活発化している中でも、障害者スポーツの振興に向けた動きは目覚ましいものがあります。

今回紹介するのも、そんな障害者スポーツを啓発する活動のひとつ。

障害者スポーツ普及啓発映像「Be The HERO」

東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、3月18日に障害者スポーツ普及啓発映像「Be The HERO」を公開しました。この映像は2020年パラリンピック成功に向けて、障害者スポーツを振興する目的で制作されています。

まずは映像をご覧ください。

登場するスポーツは、車いすテニス、5人制サッカー(ブラインドサッカー)、陸上、ゴールボール、ウ­ィルチェアーラグビーの5つ。

それぞれの選手たちがプレーする姿を映像で魅力的に伝えています。アスリートがスポーツをしている様子を伝える映像は、思わず見入ってしまう魅力がありますね。

漫画家、ミュージシャン、声優など各業界の一流プレイヤーが集結

実は、この映像で注目すべき点は、アスリートの方々だけではありません。

映像をご覧になった方で気づかれた方もいるかもしれませんが、この映像の制作には、日本を代表する5人の漫画家、1人のミュージシャンに、1人の声優が関わっています。

浦沢直樹さん、高橋陽一さん、窪之内英策さん、真島ヒロさん、ちばてつやさんという著名な漫画家5人が、それぞれのスポーツの絵を描き、躍動感ある音楽のプロデュースは、RIZE等で知られるKenKenさんが手がけています。

こちらは、Kenkenさんとブラインドサッカー代表の川村怜さんの対談映像「二人の未来は音の鳴る方へ」です。

今回公開された映像だけではなく、今後は目の見えない方や耳の聞こえない方でもコンテンツに触れられるよう、音声解説版や字幕解説版の公開も予定されています。

音声解説版の解説を、声優の神谷明さんが担当。各業界の一線で活躍するプレイヤーが力を結集したコンテンツとなっています。

本編音声解説版、本編字幕版、残りのインタビュー映像は3月28日頃に公開される予定。「Be The HERO」の全ての映像は、3月末にDVDという形で区市町村等に配付予定だそうです。

すべての人がヒーローに

多くの人々にとって、障害者スポーツはまだ馴染みないものかもしれません。ですが、多くの出来事をきっかけに少しずつその認知は広まってきています。東京パラリンピックと、それに向けた取り組みは、さらに認知を広げるチャンス。

「Be The HERO」は中でも注目のコンテンツとなりそうです。このタイトルには、こんな意味が込められているそうです。

アスリートだけではなく、応援する方など、スポーツを支える一人ひとりがヒーローであり、「すべての人をヒーローに」

ぜひ映像をご覧になった方は、家族や友人、同僚にシェアしてみてください。