4月14日に熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、いまだに余震が起こる状況です。九州新幹線は復旧するなど、少しずつ状況は前へと進み始めていますが、震災がもたらすのは目に見える被害だけではありません。

多くの人々が避難生活を余儀なくされており、環境が急激に変化したことによるストレスや今後の生活が一体どうなってしまうのか、という不安を抱えて過ごしている状況です。建物の他にも、人々のメンタルをケアしていくことも重要です。

オンラインカウンセリングサービス「cotree」は、今後復興に向けて取り組んでいく被災地域、そしてその周辺地域の人々に対して、無償で臨床心理士・カウンセラーによるカウンセリングを提供することを発表しました

【写真】ことりーウェブサイトのトップページ。ここからカウンセラーを探したり、コラムを読むことができる。

「cotree」は、スマートフォンやパソコンからカウンセリングが受けられるオンラインカウンセリングサービス。cotreeに登録しているカウンセラーにセッションを予約して、カウンセリングを受けることができます。

つらい気持ちを誰かに話したい、今後のことを考えると不安、怖くて眠れない、悲しみを吐き出したい、イライラしてしまう、など、どんなことでも相談できるそうです。スマートフォンやPCからもカウンセラーに相談できるので、誰かに聞かれることもありません。

「cotree」を運営されている櫻本 真理さんは、今回の取り組みに関して、以下のようにコメントされています。

「登録してくださっているカウンセラーさんたちから、「自分たちにも何かできないか」との声があがり、cotreeとして、熊本にて被災された方を対象に無料でカウンセリングを提供できることになりました。今はまだ物的・人的支援が必要な時期で、カウンセリングが果たせる役割は大きくないのかもしれませんが、今後の長い復興の歩みの中で、少しでも安心できる場を提供できたらと考えています。」

被災され、不安を抱えていそうなお知り合いがいらっしゃる方は、この取り組みをシェアしてみてはいかがでしょうか。

また、『soar』では熊本の震災に関して、下記の記事も掲載しております。合わせてご覧ください。

熊本地震で避難生活を続ける重度障害や病気の子どもたちをサポート!「NPO法人NEXTEP」が義援金を募集中