【写真】街頭で笑顔を浮かべるのべまほろさん

こんにちは!野邉まほろです。私は高校1年生のときに摂食障害を患い、7年の歳月を経て大学生のときに完治しました。完治後は、当時の私のように摂食障害に悩む女の子たちの力になるために全国各地に会いにいったり、イベント等を開催しました。

大学生のころにsoarで出したコラムでは、私が摂食障害になった理由や完治までの道のりについて書かせていただきました。

自分の「好き」を見つめ直したら過食症から抜け出せた。摂食障害に悩んだ野邉まほろさんが見つけた「なりたい自分」との向き合い方

この記事を書いてから3年が経ち、現在は都内で会社員として働いています。

今回は、この3年間で起こった摂食障害に関する活動への思いや日常生活での変化、将来の私のありたい姿などをお伝えしたいと思います。

「うつ病」と「摂食障害」で生きづらさを抱えていた7年間

摂食障害は人によって症状が異なりますが、私が悩まされたのは高校1年生で発症した「過食症」と「下剤の乱用」です。

隠岐の島で生まれ、笑顔の絶えない活発少女として育った私は、島根県の高校に入学し、親元を離れることにしました。中学まではスポーツや勉強で良い成績を取ることができていた私ですが、高校が進学校ということもあり、自分よりも優秀な学生と出会う機会が増えるようになります。

はじめての寮生活で常に緊張していたことや、授業のスピードの速さに慣れないこと、そして周囲との学力差が開いていくことへの焦りや不安。さまざまなストレスが一気に襲いかかり、気づいた時には過食を繰り返していました。

「自分の居場所は学校に無いのではないか」と感じながらも、プライドの高かった私はできない自分を受け入れたくない一心でひたすら食べ物を口にする毎日。なぜだか、そうしていると頭が真っ白になり、不安がかき消された気がしていたのです。

【写真】真剣な表情でインタビューに答えるのべまほろさん

しかし、過食をすればするほど体重は増え、ふと我に返っては焦るようになりました。そんな状況を変えたくて、インターネットで「ダイエット 痩せ方」と調べて出てきたのは「下剤」というワード。気軽な気持ちでドラッグストアで下剤を買い、飲むようになりました。

下剤を飲むと、今まで食べていたものと一緒に過食する自分への罪悪感やストレスも流れていく。そう思い始めると、嫌なことがあるたびに過食し、増えた体重を減らすために下剤を飲むように。そんな負のサイクルにも慣れて下剤の量はどんどん増え、最終的には90粒の下剤を一度に飲み、激痛で気絶することもありました。

そして、一人で病院に行った際に初めて「摂食障害」と「うつ病」と診断されました。

当時はコントロールできない自分を誰にも相談できず、学校も卒業が危ぶまれるほどに休んでいました。

このままでは大学に行けないかもしれない。私のことを大切にしてくれる人たちのためにも、どうにかして勉強しないと。

私を心配する友達や先生、家族のことを思い浮かべては毎晩泣きながら勉強をし、なんとか大学に進学。

大学では、どんな私でも好きだと肯定してくれる彼氏ができました。素の私を認めてくれる人ができたことで彼氏に隠れて下剤を飲む自分に嫌気がさし、下剤を手放すことを決めました。

【写真】街頭でまっすぐどこかをみつめているのべまほろさん

SNSでできた匿名の友達と、「1人の女の子」としてリアルな場で繋がりたかった

大学3年生になり、下剤は手放せていたものの、過食は定期的に続いていました。

私の摂食障害はこのまま治らないのかな。一生過食し続ける人生だったらどうしよう。

心の底から摂食障害を克服したいと思い、またしてもインターネットで「摂食障害 治し方」と検索しても、出てきたのは数年前に書かれた暗い内容の記事ばかり。摂食障害の当事者の講演会やセミナーに足を運ぶには心が重く、胸に抱いていた未来への希望が薄れていくのを感じました。

「私と同じように悩んでいる子たちの声がききたい」と思い、Twitterで摂食障害について調べて見つけたのは、摂食障害と戦うたくさんの同世代の女の子たちでした。一見、普通のどこにでもいそうな学生である彼女たちは匿名アカウントを持ち、自分の友達や家族には話すことができない悩みや悲しみを呟いていたのです。

画面の向こう側には、私と同じように苦しみながらも治そうと頑張っている子たちがいる。苦しんでいたのは私一人ではないんだ。

この世界に私の理解者はいない、と孤独だった私にとって、悩みを共有できる彼女たちの存在は一筋の光でした。はじめはお互いの匿名アカウントを通して悩みの相談などのやりとりを続けましたが、次第に自分の顔も名前も明かさずにいることが嫌になってきました。

名前を出してしまったら、高校や大学の友達に摂食障害であることがばれてしまうかもしれない。それでもやっぱり、インターネット上だけの友達でなく、1人の女の子として繋がって一緒に治していきたい。

そう思った私は、摂食障害だということを自らブログに書き、時間がかかってでも摂食障害から卒業することを宣言しました。

今日までわたしを支えてくれた、本当に多くの人たちに心からありがとうを言えるように。そして今日もみんながおいしいご飯をおなかいっぱい食べて「ごちそうさま」って言えるように。

7年目の今日6月23日、超イケてる女子大生として、絶対負けずに、諦めずにこの闘いを仲間と一緒に乗り越えることを誓います!!!

このブログがきっかけで、全国にいる一人で悩む女の子から共感や励ましの声が届くようになり、実際に会うようにもなりました。一緒におしゃれなカフェやディズニーランドに行ったり、ショッピングをしたり、「摂食障害の人」ではなく「1人の女の子」としての友達を増やしていったのです。

【写真】お茶を飲みながら笑顔ののべまほろさん

1人ずつ会う中で、「私だけではなくいろんな人と会うことを通して、摂食障害という殻に閉じこもるのではなく、女の子としての自分を取り戻してほしい」と思うようになり、摂食障害に悩む女の子を集めたイベントを開催しました。

私だけじゃない。女の子を応援する人の力を感じた「〇〇修学旅行」

2018年10月7、8日では「〇〇修学旅行〜わたしだって、変われる〜」という、摂食障害の当事者や完治者の女の子を集めた修学旅行を開催しました。

群馬にある廃校をリノベーションした宿泊所では、摂食障害に関する講演会や料理教室などは一切行いません。キャンプファイヤーやバーベキュー、運動会や給食時間をただただひたすらに楽しむことを目的とした修学旅行です。

学校で行われる修学旅行では、1人に決められた分量のご飯が提供されることもあり、摂食障害で悩む子の中には参加しなかった子も少なくありません。参加しても、友達とご飯を食べた後に1人でこっそり嘔吐を繰り返したり、いい思い出として残っていない子もいるのです。

だからこそ、自分が摂食障害であることをなるべく意識せず、「食べる」に集中しなくてもいい空間をつくることに挑戦しました。開催前に行なったクラウドファンディングで100万円の目標を達成し、約130万円もご支援をいただくことができました。

1日目に宿泊先の小学校に着いて給食を食べた後は、イベントタイトルである「〇〇修学旅行」の〇〇に参加者がそれぞれの入れたい言葉を考え、習字で書いて発表する時間をつくりました。

この時間を作った理由は、「参加者が自分自身の意思で修学旅行のゴールを決めてほしい」と思ったからです。運営側がゴールを作るのではなく、彼女たちが自分の言葉で、今の自分が頑張りたいと思えるところにゴールを置く。そして私たちは一人一人のゴールを全力で応援したい、と強く思っていました。

摂食障害が辛くてもうダメだと思ってたけど、この修学旅行を通してもう一度変わりたいと思えた。だから「覚悟を決める修学旅行」と書きました!

とにかく女の子として全力でみんなと楽しみたい。私はこの旅行を、「一人じゃない修学旅行」にしたいです!

一人一人の思いを聞き、「女の子たちにとって必ず良い思い出に残る2日間にしたい」と改めて気が引き締まりました。その後の行事は、大縄跳びや大玉ころがし、ダンスを行う運動会や、バーベキューとキャンプファイヤーなどなど。

参加した女の子たちは終始笑顔で明るく、5分刻みのスケジュールにも遅れない真面目な子たち。摂食障害の症状についてはこの時点で誰も触れておらず、スタッフや完治者も混ぜているため、誰が病気かどうかは見た目では分かりませんでした。

寝る前の時間で、将来の夢や家族の話と一緒に「悩みの一つ」として摂食障害について話している子もいれば、メイク道具を教えあったり写真を撮って遊んだりして、症状については一度も話さない子も。各々が自分のペースで楽しめるような場所にすることを心がけました。

この2日間ばかりは「摂食障害」である自分を脱ぎ捨てて、全力で「女の子としての自分」を「友達」と一緒に楽しんでほしい。そして「友達と遊ぶのってこんなに楽しかったんだ」「私ってこんなに笑うんだ」といった、忘れてしまった気持ちを思い出して欲しい。

キャンプファイヤーでは、上記の開催するに至った私の思いや、クラウドファンディングで支援してくださった方からの応援メッセージを紹介しました。

【写真】インタビューに答えるのべまほろさん

2日目の最後に行なった「1万円の使い方を考えるワークショップ」では、参加者が普段一万円を何に使っているのかを話した後に、やりたいことを紙に30個書き出し、その中から一万円でやりたいことを考える時間を設けました。

〇〇修学旅行の参加費が1万円であること、また、1日の過食に使う金額が1万円に及んでしまう女の子たちがいることからこのようなワークショップを企画したのですが、その中でこう発表してくれた子がいたのです。

私はいつも、過食するための食料や下剤を買うためにアルバイトをし、1万円を使っていました。でも、1万円を払って参加した〇〇修学旅行を通して、こんなに素敵なお金の使い方があると知ったのです。

これからは「1万円を使うため」にアルバイトをするのではなくて、1万円分のアルバイトを休んで自分を労ったり、じっくり考える時間をとったり、自分を大切にするための1万円の使い方をしたいです。

その他の女の子たちから出た言葉も「お母さんにトースターをプレゼントしたい」、「ずっと味方でいてくれた恩師に会うための交通費にしたい」といったポジティブなものばかり。

これらの言葉を聞いたとき、この〇〇修学旅行が女の子たちにの未来にとって何か意味のあるものになれたのかもしれない、と涙が止まりませんでした。

そして、この話はここで終わりではありません。

参加者の気持ちの変化に感動した私は、帰りのサービスエリアで「皆に参加費の1万円を返して、ワークショップで言っていたやりたいことを実現してほしい!」と思い、急遽運営メンバーに相談しました。すると、私以外のメンバーからは猛反対を受けたのです。

今ここでまほろが1万円を返したら、女の子たちは簡単に1万円を手に入れてしまうよね。

これからきっとさまざまな困難が彼女たちを待ち受けているかもしれないけど、それでも乗り越えて手に入れた1万円でやりたいことを実現するのと、今ここで手に入れた1万円で実現するのとでは、女の子たちにとって1万円の重みが違うんじゃないかな?

下剤や過食で一瞬にして消えてしまっていた1万円。その1万円でどれだけ人は前向きになれるのか、どれだけ価値のあるものに変えられるのか。この修学旅行で1万円の重みを伝えたいと思ったまほろの意図とは反対の行動になっちゃうよ。

まさしくその通りだと納得したのと同時に、私以外の運営メンバーも女の子のことを心から考えて協力してくれているのだと改めて知ることができました。

話し合いを重ね、1万円は返すのではなく、修学旅行から3ヶ月後に写真立てとカメラをプレゼントしました。

症状に悩み、消したいと思う過去ばかりだった参加者の女の子たちの未来に、〇〇修学旅行と同じく、楽しくて忘れたくないと思えるような思い出がたくさんできますように。

そんな思いを込めて贈りました。

【写真】街頭で笑っているのべまほろさん

〇〇修学旅行は私一人の力では成し遂げることができなかった大きなプロジェクト。この挑戦を通して私が最も感じたのは、「女の子たちを応援したいと思う人たちの力の大きさ」です。

今までの私は女の子に会ったり、イベントの開催や発信活動など、自分1人だけで行なってきました。

しかし、今回のクラウドファンディングを通して、当事者だけでなく、そうでない人の女の子たちに対する応援の思いの強さを感じました。

例えば、2日目の朝に東京から群馬までボランティアでかけつけてくれて、女の子たちにヘアメイクを施してくれた2名の美容師さんと3名のメイクさん。

過食などで自分を傷つけるために使ってきた両手で、本当は人を幸せにできるんだということを、私たちの技術を通して伝えたい。

こういった人たちの力は、女の子にとって大きな励みになりました。

まほろさんは私たちと同じ当事者だから、自分たちのために頑張ってくれたり、一緒に楽しんだりしてくれているんだと思ってた。

でも、〇〇修学旅行では、当事者ではない人からもこんなに応援してもらっているんだって感じたから、ちゃんと摂食障害を治してお礼がしたいなと思いました。

そう笑う女の子を見たとき、どこかに自分を見守り応援してくれる人がいるということが、さらに女の子達の「変わりたい」という気持ちを支えるのだと思いました。

完璧な自分を求めない。自分のペースを受け止める

私は摂食障害を完治してから4年ほど経ちましたが、心がネガティブな感情で一杯になったり、仕事やプライベートでもっと頑張りたいのに頑張れなくて落ち込む日もあります。

そんなときに意識していることは、「完璧な自分を作りすぎないこと」です。

例えば、仕事を頑張った日の夜はアイスクリームを食べて自分を甘やかしたり、調子が良くても「このまま頑張りすぎると疲れすぎてしまう」と思った時は早めに休むようにします。

自分の気持ちを上げすぎてしまうと、下がった時の差が広がってしまうという経験があるので、あえて完璧な行動はしないようにするのです。

また、私には自らネガティブ思考に陥ってしまう癖があります。しんどい日々が続くと、自分で自分を落ち込ませることを過剰に考えることがあるので、そんなときは深呼吸をして客観的に自分の状態を見るようにします。

摂食障害で苦しんでいた期間、私は「人生のどん底」にいました。だからこそ同じことを繰り返さないように、自分のペースで頑張ることを心がけています。

【写真】街頭を笑顔で歩いているのべまほろさん

摂食障害で悩みさまざまな女の子と会う時間は、自分自身を振り返る機会でもあります。女の子からの相談に乗ることを通して、私も自身の経験や思いの言語化を行うので、次第に自分の思考に合うニュアンスの言葉が見つかることがあるのです。

私は専門家でも支援者でもない「1人の女の子」として会っているので、摂食障害の治療方法を教えることはできません。ですので、女の子には「私の回復の方法が、必ずしもあなたに合っているとは限らない」と伝えています。

「人は変えられない」と思っているので、一方的にアドバイスを押し付けることはしません。私にできることは、悩みを共有できる友達として、摂食障害を治す意思がある子の背中を後押しすることだと思うのです。

コンプレックスがある自分を傷つけないで。変えたい気持ちを前向きなエネルギーに

ありのままの自分を愛そう。

そんな言葉をよく耳にするようになりました。でも私は、摂食障害が完治した今でも「なかなか自分の全てを受け入れられているわけではない」と感じています。

今よりもっと良い自分になりたい、変わりたい、可愛くなりたい、痩せたい。そう思う気持ちは無くなっていないですし、思うこと自体は悪いわけではないと思うのです。

大事なのは、コンプレックスがある自分を傷つけないこと。

「変わりたい」と思うエネルギーを、今の自分を傷つけるために使うのではなく、成長するための前向きな力へと変換していくと、少し生きやすくなると思います。

この記事を読んでくれている方の中には、身近に摂食障害のある方がいて、本人へのサポートをしたい気持ちはあるけれど接し方に悩んでいる方もいるかもしれません。

実際に、私が摂食障害だった7年間は、家族や周りの友人も私と同じくらいに悩んでいたと思います。

私から過食を止めるためのアドバイスや助けを求めるのに、何か言われると反射的に癇癪を起こしてしまう。過食したお菓子を隠したくてゴミ箱の奥底に入れた大量のゴミをこっそり探されていることを知ると、悲しくなってしまう。それらが私への優しさだと分かっていても受け入れられない。だけど離れられると、見捨てられた気がしてしまう。

正直、「こうしてくれていたら」と思うことは無いと思っています。今振り返れば愛情だと感じる多くの人からの気遣いも、きっとあの時の私はきちんと受け入れられなかったと思うからです。

唯一言えるとするならば、「そばにいてほしい」ということぐらい。本人がしんどいと思った時に泣けるように、嬉しいことがあったときに話せるように。そんな時にそばにいてくれる人がいたら、本人が自分のタイミングが合ったときに自ら動いてくれると思います。

「摂食障害」以外にも、語れることを見つけるために

私は、「何かに悩みインターネットで検索をしたとき、一番初めに見る情報がその人の人生に大きな影響を与える」と思っています。

私はインターネットで摂食障害を検索したときに下剤の存在を知ったことで、過食症を助長させてしまった。これからは、摂食障害で悩んでいる子が一番初めに私の記事を読むことで、前向きな気持ちになってほしい。

そう思い、soarでは自分のブログ以外ではじめて摂食障害について書きました。3年経った今でも1日3件ほどメッセージをいただいたり、記事を印刷してお守り代わりに持ってくれている女の子もいるほど。soarを通して叶えたかった世界が少し叶えられている、と感じます。

【写真】笑顔でインタビューに答えるのべまほろさん

自分でも希望を届けることができると思っている反面、そろそろ「摂食障害」というキーワードを手放さないといけないな、と思っています。

摂食障害を通して私たちは友達になったけど、私たちの共通点は摂食障害であることではない。だから、これからはこのキーワードがない一人の女の子として、友達になってほしい。

出会った女の子にもそう伝えています。

私は今まで摂食障害という共通点を通して、さまざまな女の子と出会うことができました。ですが、いつまでも摂食障害をアイデンティティとして持ち続けてはいけないとも思うのです。

今回のコラムは、摂食障害というキーワードで活動してきた自分への卒業証書です。

「摂食障害のある私」を居場所にするのではなく、そこから一歩踏み出し、摂食障害を手放した「私」として生きたい。摂食障害というキーワードがなくても、私たちはそのほかにも語れることがある。

そう女の子たちに伝えてきたからこそ、まずは自分で実現するために、これからの私は摂食障害をキーワードに活動することを卒業します。

会社員になり、「摂食障害」をキーワードにした活動から離れてもう1年が経ちます。離れてみて改めて思ったことは、「やっぱり人が変わる瞬間に立ち会いたい」ということです。

人を変えることはできないけれど、人が変わりたいと思ったタイミングで、変わる機会やきっかけ、理由を作ってあげることはできる。

そんな思いを胸に、摂食障害だけではなく、人が変わりたいと思ったときの「最後の一歩」を応援するような活動は続けたいです。

「自分を大切にしながら、ポジティブなエネルギーで人を惹きつける存在」になることを目指して

あなたに名付けた「まほろ」という名前は、「大和は国のまほろば」という和歌が由来なの。人の集まる中心にはいつもこの子がいる。そんな明るいパワーで人を惹きつけるような人になってほしい。

そう言われて育ってきた私ですが、これまでの経験から、マイナスな感情の方が人を惹きつける力は強く、人が集まりやすいと感じることの方が多かったように思います。ですが、それ以上に強い力で前向きな感情を発信することで人が集まってくる存在になりたい。

そうなるために、まずは自分が自分を大切にできている人でありたいです。まだまだ完璧主義で自分に課しているルールは多く、周囲の人にはよく「生きづらいでしょ?」と言われることもあります。

それでも、そんな私だからこそ、頑張りたいときは頑張って、その分たくさん好きなことをして、時には休んで。そうやって自分の思うままに、輝くように生きていたいなと思います。

【写真】明るい光が差し込む街頭で満面の笑顔をみせるのべまほろさん

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野邉まほろさん ブログ

(編集/糸賀貴優、写真/馬場加奈子)