家庭で、職場で、所属するコミュニティで、私たちは様々な他者と共に過ごします。

情報学者のドミニク・チェンさんが、「社会的関係性を回復することがウェルビーイングの向上につながる」という経験則を語られているように、他者とどのように関係を築くかはウェルビーイングに生きるためには大切なことです。

ただ、実際に生きていく上では他者との衝突もあれば、よきせぬトラブルもあります。生きるとは、こうした困難を隣人とすることであり、そのたびに私たちは他者と向き合っていかなければなりません。

soarでは、他者との良い関係を築いていくために、もっと「自己」に目を向ける必要がある、と考えています。

私たちは自分を、他者との関わりの中で自らに生まれた変化を、どのように感じているのか。これらの認識は、感情や身体感覚、その後自身がとる行動に影響します。

自分の認識を捉えた上で、よりよい状態になるように働きかけていくこと。他者との関係をよりよいものにするために、自身の行動にフォーカスすること。

こうした考え方は、心理的安全性や心理的柔軟性といった組織やチームにおいて重要視されている概念でも提唱されています。「無知」だと思われたくない、「邪魔」だと思われたくない、こうした心の反応は、仕事に限ったことではなく、常に他者と関わる上で私たちと共にあります。

ウェルビーイングに生きるために、いかに他者と関係性を築くか。そのためにいかに自分を理解し行動していくのか。そんなことをお二人のゲストとともに考えてみたいと思います。


一人目のゲストは早稲田大学の教員であり、soarの理事の一人でもある情報学者ドミニク・チェンさん。現代の日本社会におけるウェルビーイングについて、情報技術やコミュニケーションのあり方の研究を続けています。


二人目のゲストは株式会社ZENTech取締役、日本認知科学研究所理事でもある石井遼介さん。石井さんは、「望ましい行動を増やし望ましくない行動を減らし、しなやかなマインドを作る」ための行動療法「ACT (Acceptance and Commitment Therapy)」を職場や日常で使えるよう、研究と実践の橋渡しをしています。


モデレーターは、NPO法人soar副代表のモリジュンヤが務めます。2015年、編集デザインファーム「inquire」を創業し、2017年、社会をアップデートするクリエイティブポータル「UNLEASH」を創刊。エンパワメントやウェルビーイングの実現のため、メディアやプロジェクト、組織の編集に取り組んでいます。


司会はNPO法人soar代表理事/編集長の工藤瑞穂です。

自分の心や行動との向き合い方、他者との関係性について考えたい方、ウェルビーイングなどのキーワードに関心がある方はぜひご参加ください。


【日時】
2020年8月27日(木曜日)19時00分〜21時00分(開場18時45分)

【会場】
当日使用するツールはZOOMというオンライン会議ツールを予定しています
https://zoom.us/

※お申込みいただいた方には後ほど当日のURLをお送りさせていただきます。
※当日のご質問について。本イベントは、zoomのウェビナー機能を使って、ゲストとのトークセッションの模様を配信いたします。みなさまからのご質問は随時zoomのチャット機能で受付を行いますので、お気軽に質問や感想を投稿ください。

【参加費】
・学生1,500円  (10枚)
・一般早割1,500円(10枚)
・一般2,000円  (80枚)
※学割チケットは、25歳以下の学生の方が対象となります。

【お申し込み】
チケット購入はこちらから
https://event20200827.peatix.com/

※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。
※お申し込み後のキャンセル、及び返金はお受けいたしかねます。ご了承ください。
※領収書がご入用の方は決済サイトよりダウンロード可能です。

【定員】
100名
(学生10枚/一般早割10枚/一般80枚)

【トークゲスト】
ドミニク・チェン(早稲田大学文学学術院・准教授。NPO法人コモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、NPO soar理事、公益財団法人Well-Being for Planet Earth理事)

石井 遼介(株式会社ZENTech 取締役、一般社団法人 日本認知科学研究所 理事)

【モデレーター】
モリジュンヤ(NPO法人soar理事、株式会社inquire CEO

【司会進行】
工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事、ウェブメディア「soar」編集長)

【プログラム】
・soarの活動紹介
・ゲストによるトークセッション

【soarについて】
「soar(ソアー)」は、 人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく活動です。様々なかたちで発信していくことで、同じ願いを持つ人たちが集う場を生み出します。誰もが自分の持つ可能性を活かして生きていける未来を願って。 http://soar-world.com

【主催】 soar https://soar-world.com/

お問い合わせ event@soar-world.com

※視覚障害や聴覚障害をお持ちの方、参加する上で心配ごとがある方は、当日スタッフができる限りのサポートをさせていただきますので、遠慮なくご相談ください。

【登壇者プロフィール】

ドミニク・チェン
1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center [ICC] 研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、早稲田大学文学学術院・准教授。NPO法人コモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、NPO soar理事、公益財団法人Well-Being for Planet Earth理事。
2008年IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。XXII La Triennale Milano「Broken Nature」展(2019)にぬか床ロボット『NukaBot』を、あいちトリエンナーレ2019「情の時代」展(2019)に遺言の執筆プロセスを集めた『Last Words / TypeTrace』を出展。
著書に『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)等。監訳書に『ウェルビーイングの設計論―人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社)等。


石井 遼介(いしいりょうすけ)
株式会社ZENTech 取締役
一般社団法人 日本認知科学研究所 理事

東京大学工学部卒。シンガポール国立大 経営学修士(MBA)。神戸市出身
「心理的安全性」の研究者として、チーム・組織のパフォーマンスを科学し、「心理的安全性」の計測尺度・組織診断サーベイを開発すると共に、ビジネス領域、スポーツ領域で成果の出るチーム構築を推進する。
2017年より日本オリンピック委員会より委嘱され、オリンピック医・科学スタッフも務める。

著書に『悩みにふりまわされてしんどいあなたへ- 幸せになるためのいちばんやさしいメンタルトレーニング』(セブン&アイ出版)

 

【モデレーター】

モリジュンヤ
NPO法人soar理事、株式会社inquire CEO

1987年生まれ、横浜国立大学卒。2010年より「greenz.jp」編集部にて編集を担当。独立後、「THE BRIDGE」「マチノコト」等のメディアブランドの立ち上げに携わり、テクノロジー、ビジネス領域を中心に執筆活動を行う。15年、編集デザインファーム「inquire」を創業。17年、社会をアップデートするクリエイティブポータル「UNLEASH」を創刊。エンパワメントやウェルビーイングの実現のため、メディアやプロジェクト、組織の編集に取り組む。株式会社アイデンティティ共同創業、NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事。
https://inquire.jp/

【司会】

工藤瑞穂(くどうみずほ)
NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長

1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、仙台で音楽・ダンスと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指す。

soar https://soar-world.com/