【写真】夜ユースのスタッフ。左からくどうけいさん、あべわたるさん、みやぢきみこさん。カメラ目線で微笑んでいる

10代の後半から20代の前半の自分自身を思い返すと、若さで希望に満ちていたかと言えばけっしてそうではなく、漠然とした小さな不安をいつも抱えていたような気がします。

学校のこと、就職のこと、就職したらその先での仕事や人間関係のこと…。不安の種は挙げればきりがありませんでした。

それから年月が経って、歳を重ねた今も、“小さな不安をいつも抱えていること”に大差はありません。でも、さまざまな経験を重ねて、不安への対処はぐっとうまくなったような気がします。もしかしたら、それが大人になるということなのかもしれません。

成人はしていたとしても、まだ若かった私は、学校か会社、家庭、親しい友人という狭い世界で生きていました。両親との関係は悪くなかったものの、その年代だからこその“親には話せないこと”もたくさんあったように思います。

当時の私が、学校でも会社でも、家庭でもない、第三の場所で大人やいろいろな世代の人に出会う機会があったら、自分の世界が少し開けていくような感覚が持てたのではないかと思うのです。

そんなことを考え始めたのは、立川の「夜のユースセンター(以下、夜ユース)」の存在を知ったから。毎週土曜日の18時から21時を若者のための夜の居場所とする「認定NPO法人育て上げネット(以下、育て上げネット)」の事業です。

多くの公的機関が閉まっている夜の時間帯のフリースペースで、育て上げネットの就労支援などのプログラム利用者は無料、プログラム卒業生は1回1000円で利用することができ、それぞれが好きなように時間を過ごせるのが特徴。食事や生活用品なども無料で提供されており、利用者との継続的な社会関係構築を目指して運営が始まりました。

夜ユースとは一体どんな場所なのでしょうか。それを体験しに、またどんな人たちがどんな思いを持って運営しているのかを聞きに伺いました。

利用者が思い思いに夜の時間を過ごせる居場所

【写真】夜のユースセンターの外観。ガラス窓から、室内の光が漏れている。

夜のユースセンターが開催されている立川の生活館ビル

とある土曜日、私たちは立川駅から夜ユースへと向かっていました。あたりはうっすらと暗くなってきていて、夜のネオンが目立ち始める時間帯。

「どんな場所なのだろう?」「どんな人たちとの出会いがあるのだろう?」

駅から15分ほどのその道のりをワクワクした気持ちで進みました。

そんな私たちを迎えてくれたのは、スタッフのみなさん。「こんにちは!」と挨拶を交わし、笑顔を向けてくれた利用者の方もいました。

【写真】夜のユースセンターの室内。テーブルを囲んで7人の若者が座っている

若者と見学に訪れた大人が、カードゲームを楽しんでいる。

部屋のなかに入ると、談笑をしている人、お弁当を食べている人、PCでゲームをしている人、カードゲームをしている人、一人でスマートフォンをいじっていたり、読書をしている人などの姿が。

また、手作りのアクセサリーを持ち込んで、販売用の写真撮影をしている人たちもいました。機材に囲まれたその一角はまるでスタジオのよう。

【写真】女性2人がテーブルで作業している手元を後ろからフォトグラファーが写真を撮っている

利用者のアクセサリー撮影作業を、スタッフが手伝っている。

決まったプログラムなどに沿って、みんなでひとつのことをしているのかなと想像していた私にとっては意外な空間でした。

大きなテーブルには何種類かのお弁当が置かれ、それぞれのタイミングで、好きなものを夕ごはんとして食べられるシステム。また廊下には、レトルトの食料品やお菓子、生活用品などが置かれていて利用者の方が自由に持ち帰ることができるようになっています。

【写真】テーブルに並んだお弁当

お弁当は何種類か用意されており、食べたいものを選ぶことができる。

ほかにもギターなどの楽器が置かれていたり、漫画が揃っていたりと集まる人や、タイミングによって、本当にいろいろなことができるのだろうなと感じました。

スタッフと利用者の方がごく自然に受け入れてくれた様子も相まって、その自由な空間に一気に魅了されたのです。

居場所づくりや就労支援で若者たちを支援

夜ユースは、どうやって生まれたのでしょう。まずは、運営元である育て上げネットの活動について、理事長の工藤啓さんにお話を聞くことにしました。

育て上げネットは、2004年より若年無業者(ニート)やひきこもり状態など、働きたいけれど働けずにいる若者の「自立」を目指して、就労訓練を行っています。

この活動が生まれた背景には、工藤さんが生まれ育った環境が大きく影響しているのだとか。

工藤さんは、血のつながらない、社会的に困難を抱える兄弟姉妹に囲まれて育ちました。というのも、工藤さんの親が塾を経営しており、そこに集まる子どもたちと寝食を共にしていたからです。

【写真】ソファーに座って笑顔でお話するくどうさん

認定NPO法人育て上げネット理事長の工藤啓さん

工藤さん:少年院を出たばかりの子だったり、障害を持っている子だったり、本当にいろいろな子どもたちと一緒に育ちました。印象に残っていることは本当にたくさんあるのですが、そのなかのひとつは、職員の方が結婚や妊娠、出産などで辞めていくことですね。子どもたちのことが心残りなのか、泣きながら辞めていく姿が胸に残っています。

給料水準やその他いろいろなことで、自分の生活と両立できないということだったのだと思います。支援する人たちが最低限の生活が送れるようにしたいという想いをずっと持っていて、そのためにも自分は経営をやりたいと団体を設立しました。

工藤さんは、自身がどんなに頑張ったとしても、1人が支援できるのは年間で100人ほどと考えているそう。でも、100人の職員がいれば1万人を支援できるということになるのです。

自分が支援の現場に立つのではなく、支援する側の経済基盤をしっかりと整えるために自分の力を使うこと。それが団体設立時の工藤さんの大きな目標でした。

育て上げネットは、2001年に若年就労支援を専門とする任意団体としてその活動をスタートさせ、2004年にNPO法人化しました。

現在は、若者の就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」や子どもを育てる親をサポートする「あなたと家族のアドバイザー『結』」などのサービスを提供し、年間で約2,000名の若者を支援しています。

工藤さん:もともとの活動内容としては、若者たちの居場所と就労支援というところでした。でも、働けなくなってしまった人、社会に出られない人を支援するなかで、そうなってしまう前の“上流工程”があるはずという考えに至ったのです。社会に出る前の高校在学中から支援していこうということになり、お子さんの状態に心を痛めている家族が子どもの将来を相談できる窓口を開設しました。

活動を続けるなかで、2021年の12月ころ、職員の一人である阿部渉さんから「若者の夜の居場所をつくりたい」という提案を受けました。

工藤さん:5分くらい話して「じゃあ、やろう」と答えました。現場の職員がそう言っているのだから、必要なのだろうと思ったんです。でも、まずは小さく始めることが条件でした。

土曜日の週1回、18時から21時。それだったらそこまで大きな負担にならないだろうと考えたのです。いざ蓋を開けたら「え!?こんなにたくさん来るの!?」みたいなことはありましたけど、小さく始めたのは良かったと思っています。

いち利用者からスタッフに。自身の経験が夜の居場所づくりへつながる

【写真】ソファーに座り笑顔をみせるあべさん

育て上げネットスタッフの阿部渉さん

夜ユースを工藤さんに提案した阿部さんは、なぜ夜の居場所にこだわったのでしょうか。その人生の歩みとともに、お話を聞きました。

阿部さんは現在ジョブトレの現場リーダーとして、若者たちに関わり、その成長を見守っています。壁を作らない人柄で、若者たちにとってはまるで“アニキ”のような存在です。

阿部さん:実は僕自身がジョブトレのいち利用者でした。中学の頃、親の離婚や転校などがあり、新しい学校に馴染めなかったんです。3年のうち1年はほぼ出席しませんでした。その反動なのか、高校生活は楽しくて充実していたと思います。

でも、3年の終わり頃になっても、進路を決めきれずに結果として進路未決定のまま卒業したんです。だったらアルバイトを探して働くという流れが普通なのかもしれませんが、それまでアルバイトをしたことがなかったので「本当に働けるのかな」という気持ちになって。結果としてそのまま2年間、無業の状態を長引かせてしまいました。

当初は、高校の頃の友人たちが誘ってくれて外出もしていました。でも、まわりは社会人として働いていたり、大学生や専門学校生。彼らが頑張っているなかで、「自分だけ同じ土俵に立っていない」という気持ちで、その時間を楽しめなくなってしまったのです。

また、親からお金をもらって出かけるという行為にも後ろめたさがありました。次第にまわりとの関係を断ち、阿部さんは部屋にひきこもるようになったといいます。

阿部さん:僕が仕事をせずに家にいることを、当時母は気にしてがみがみと言ってくることも多かったです。母親から小言を言われるのが嫌で、食事の時間をずらしたり、家でも顔を合わせないようにしていましたね。

でも、母は僕に気付かれないようにいろいろなところに僕の相談をしに行っていたようです。結果的にそのおかげで育て上げネットにつながりました。

【写真】満面の笑みをみせるあべさん

高校を卒業して2年、阿部さんは20歳になっていました。「どうせ家にいても暇でしょう。毎日おいで」と言われるがまま、月曜日から土曜日まで毎日ジョブトレに通うように。

ジョブトレは、若者のための就労基礎訓練プログラムで、それぞれの課題設定に沿ったメニューに取り組み、就労に向けてステップアップを目指すものです。

阿部さんも、掃除や農業、折り込み作業など、さまざまな経験を積むことができたといいます。

阿部さん:純粋に毎日楽しみでした。ここに来れば何か得られるんじゃないか、続けていれば仕事に向き合えるだけの自信がつくのではないか、という気持ちが大きかったです。

ジョブトレに通うようになり、親も安心したのか関係は悪くはなくなっていたものの、
積極的に家に帰りたいとは思えなかったという阿部さん。仕事体験の後もジョブトレに残り、ゲームをしたり、スタッフや気の合う仲間とおしゃべりを楽しんだりしていたのだとか。この時間に阿部さん自身が救われたことが、のちの夜ユースにつながっていきます。

1年ほどジョブトレの利用者として過ごした阿部さんは、インターンとしてジョブトレのスタッフになることに。工藤さんからの「やりたいことがないんだったら、うちでインターンシップやってみれば?」という一言が発端だったといいます。

利用者からインターンになった阿部さんですが、すぐにスタッフ側の振る舞いができるようになったわけではありません。利用者と一緒に、利用者以上に必死に黙々と作業をする日々が続きました。

阿部さん:まだ年齢も若く、年上の利用者に良いアドバイスができるとは到底思えなかったので、ただひたすら作業するくらいしか関わり方が思いつかなかったんです。1年ほどインターンとして修行させてもらって、利用者から数えて3年目にスタッフになりました。

スタッフになったものの、自分より人生経験が長い人へアドバイスをするのは腰が引けていましたね。年齢が若かったので、利用者の親の気持ちをどこまで理解できているのだろうかなどの葛藤もありました。

相談を受ける場数を踏み、そのたびに周りからダメ出しを受け、修正を重ねることでだんだんと自信をつけていったという阿部さん。かつて自分がそうしていたように、トレーニングの後に「帰りたくない」「もっといたい」という利用者と時間を過ごしていたといいます。

【写真】テーブルの上に置かれたカードゲームと、若者の手

カードゲームは何種類も用意されており、好きなもので遊ぶことができる。

阿部さん:職員という立場で、そういう時間の大切さをものすごく感じたんです。日中はプログラムがあるから目の前のことに専念できる。でもそれが終わるとぐるぐるいろんなことを考えてしまう…というのは僕自身にも経験がありました。

だから、そういったことを吐き出せる場が必要だなと思うようになったんです。普段なら言わないけど、そんな時間だから言えることがあるんですよね。

とはいえ、夜も若者と関わるのは阿部さんが自主的にしていたこと。「早く帰ったほうがいいんじゃない?」「勤務時間外だからボランティアになっちゃうよ」と言われたこともあったのだとか。そこで、阿部さんは工藤さんに「若者たちの夜の居場所を正式に作りたい」と直談判することにしたのです。

家庭などに問題があり切に夜の居場所を必要とする利用者がいることや、まだ支援につながっていない人との新たな出会いのきっかけになることなど、阿部さんはこの取り組みに可能性を感じていました。

阿部さん:いざ、「夜の時間をやらせてください」と工藤さんにお願いしたら、「じゃあ、やってみなよ」と背中を押してもらえました。

そうして、夜ユースが正式に始まることになったのです。

社会的反響が大きく資金集めはスムーズだったものの、オープン後の見通しが立たないことが心配の種

阿部さんの発案からスタートが決まった夜ユースですが、初めての試みには準備が必要。工藤さんは、まずは経費を試算するところから始めました。

工藤さん:ある程度来る人数の想定をして、お弁当を出して…というところから、ざっくりと年間300万円くらいかな…と。300万円という額は、民間の一般的な助成金と同額程度なので、1本でも助成金をもらうことができれば、まず1年間は十分やっていけるのではないかと考えていました。

【写真】右手を動かしながら話すくどうさん

2021年は、ちょうど東京では「トー横」、大阪では「グリ下」など繁華街に集まる居場所のない若者たちが話題になり始めた頃。社会的な反響も大きく、最初に申請した助成金を受けられることになり、資金面はスムーズに進んでいきました。

一方で、人員の配置には頭を悩ませたそう。まず、一体何人集まるかが分からない状態だったので、スタッフが何人いるべきなのか決めかねていたのです。発案者である阿部さんの参加はもちろん決まっていましたが、スタッフのジェンダーにばらつきをもたせて、若者が話しやすい人に相談などをできるようにするため、女性のスタッフに参加してもらう必要もありました。

工藤さん:結果的にはスタッフが何人か「やります」と手を挙げてくれたので、シフトは組めるようになりました。でも利用者が10人や15人だったら良いけど、もし50人来てしまったら。利用者同士のトラブルがあったら、合理的配慮が必要な方が来たら、など、オープンした後にどうなるかが見えていない状態というのはとても心配が大きかったですね。

準備期間はおよそ2ヶ月ほど。急ピッチで準備が進められ、2022年5月、夜ユースは試験的にスタートしました。

“無目的”が功を奏し、今までなかなかつながれなかった層との関係構築が可能に

【写真】夜のユースセンターの内部。テーブルで勉強する人やスマホを見ている人などがいる

勉強したり、スマホを見ながら過ごしたり、誰かとしゃべったり、思い思いの過ごし方ができる。

夜ユースのオープンにあたり、声をかけたのは、基本的に育て上げネットが用意しているプログラムに登録している人たち。いきなりオープンにしてしまうと、予期せぬトラブルが起こる可能性もあると考えたからです。まずは顔が見えるところからのスタートとなりました。

いざオープンしてみると、想定していたよりずっと多い40人ほどが集う日もあれば、10人しか来ない日もあったり、なかなか見通しがつかない状態が続いたといいます。

工藤さん:オープン前は、20代から30代の落ち着いた層がくるのかなと想定していました。でも、いざ蓋を開けてみると、10代がものすごく多かったんですね。10代らしい元気はつらつな子たちなんですけど、関係性を作ってから少し話をしてみると複雑な家庭環境だったりして。家庭不和、虐待など、抱えているものがあまりにも大きいというところもありました。

夜ユースには時おり行政からも見学者がやってきますが、そのうちの一人がこんなことを言ったそう。「公共の事業をやっても、こんな子たちは来てくれない。どうしたら来てくれるんですか?」と。

その点について、工藤さんは夜ユースの無目的性が大きいのではないかと考えているといいます。

工藤さん:我々ももちろんそうですが、支援って「学習支援」「就労支援」「相談支援」とか、目的を掲げてしまうんですよね。そういうところには10代の子たちはなかなか来ないのではないかなと思うんです。

無目的で、夜の時間帯でもここなら親に文句を言われない、警察にも職質されないっていうところが大きいのではないでしょうか。冗談で「ラウンドワンの代わりに来るんですよ」なんて言ったりもします(笑)。

利用者の一人、Aさんはオープン当初からずっと夜ユースを利用しています。

【写真】椅子に座るAさんの後ろ姿

利用者のAさん

Aさんは高校を卒業してから大学へ入学しましたが、コロナ禍で授業はリモートに。その環境に馴染めず、勉強についていけなくなって退学しました。

その後ジョブトレの利用を開始。夜ユースが始まるタイミングで声がかかり、利用することにしたのです。

Aさん:ジョブトレでは、緊張してしまってなかなか話せないということが続いたのですが、こっちではリラックスできました。みんなと過ごしていくうちに前向きに過ごせるようになった気がします。

Aさんは去年の2月にジョブトレを卒業。また再び大学へ通うことを決めました。働く道に進むか、学ぶ道に進むか迷ったそうですが、本当にやりたかったことを学ぶ道を選んだといいます。

Aさん:大学ではなかなか友達ができなかったり、授業についていくのが大変だったりもします。でも夜ユースで気分転換ができるので、ここにはジョブトレを卒業した後もずっと来ています。ここは、来ると気持ちが楽になる、そんな場所なんです。

育て上げネットが行うプログラムの登録者たちからスタートした夜ユースですが、現在は、周辺の定時制高校や通信制高校、児童養護施設の先生や支援者から「この子をつなげたい」という声がかかったら、来てもらうような招待制で運営しているそうです。

昼間の就労支援とは別の枠組みに。やることは決めずにそれぞれが心地良く自由に過ごす

【写真】テレビゲームをしている若者2人の後ろ姿

利用者はテレビゲームで自由に遊ぶことができる。

夜ユースでは、たとえばサッカー大会などイベントが設定されている日もありますが、基本的には枠組みはなく、利用者一人ひとりが自由に時間を過ごすことができます。日中のプログラムと同じ枠組みにしたくない、というベースのうえに夜ユースは成り立っているのです。

阿部さん:かしこまってあれしよう、これしようとは考えていませんでした。支援だとどうしても、コミュニケーションが苦手な人は、人と接することに慣れましょう、人の輪に入っていけるようにしましょう、とするわけです。それを夜ユースでもやると、一人でいたい人や人と関わりたくない人は来なくなってしまいます。それはそういう人たちとつながれなくなってしまうということ。

「誰かを傷つける言動はだめ」というルールはありますが、それ以外は自由に居心地の良い時間を過ごしてもらうというのが基本です。

夜ユースでは、夕ごはんとして、お弁当が用意されているほか、お菓子やレトルト食品、日用品などが自由に持ち帰れるように用意されています。取材に伺った日も、3種類ほどのお弁当がテーブルに並んでいて、利用者の方は自由に食事をしていました。

工藤さん:来てもらう理由のひとつとして、食べ物は命に直結するので重要なポイントだと思っています。でも、それを前に出しすぎてしまうと、たとえば「あの人は食べ物を買えない人だ」みたいに偏見の対象になってしまうこともあり得ます。なので、それをあまり前には出さないように気をつけているんです。「ご飯ない人募集」みたいな広報はしていません。

土曜日の夕ごはんが1食浮いた分、あるいはお米やレトルトを持ち帰って1食浮いた分のお金は、ちょっとしたデザートを買う、本を買う、映画を観る。何でも良いから自分のために使ってほしいと工藤さんは話します。

また、「あの人はいつも何かを持ち帰っている」という見え方をしないように、来たら何かひとつでも持ち帰ってもらって、“誰かだけが特別”にならないような配慮も欠かしません。

夜ユースには精神面でも、生活面でも助けてもらっていると話すのが、利用者のBさんです。Bさんはジョブトレが主催したサマーキャンプに参加したことから、夜ユースにつながったそう。

利用者のBさん

Bさん:スタッフの皆さんが良い意味でスタッフっぽくないと感じています。学校の先生と友達のちょうど真ん中くらいの存在です。親や友達に話せないことでも、夜ユースのスタッフさんになら話せることもたくさんあります。

困ったときに助けてもらえる場所で、精神面だけではなく、私は一人暮らしをしているので、食料品や日用品を持ち帰ることができるのにも助けられているんです。アルバイトで来られない日もありますが、仕事がなければ毎週来たいと思っています。

Bさんは、私たちと最初に明るく挨拶を交わしてくれた利用者の一人です。Bさんのウェルカムな雰囲気が私たちの緊張を溶かしてくれました。

前進を阻む漠然とした不安。ふとした一言が新しいステージへ進むきっかけにも

【写真】テーブルに座る若者と話すあべさん

取材の日は数時間、職員の方や利用者の方にお話を聞きながら、夜ユースでの時間を一緒に過ごさせてもらいました。

この日は偶然ほかにも視察の方が来ていましたが、利用者の方々はその日初めて会う大人たちに、自ら挨拶をして、一緒にカードゲームをしたりと、ごく自然に過ごしていました。

そんな様子から、若者たちは職場にいたとしても、すぐにその場に馴染めそうなパワーを持っているように私には見えたのです。そんな彼らが働くことに難しさを抱えてしまうことに、不思議さも感じました。

この疑問に答えてくれたのは阿部さんです。

阿部さんも利用者と関わるなかで、コミュニケーションがスムーズだったり、ジョブトレのトレーニングを問題なくこなせたりする人が多いと感じているそうです。

でも、働くとなると困難を抱えてしまうことについて、自身の経験も踏まえて話してくれました。

阿部さん:僕もそうでしたけど、先のことを考え過ぎちゃうということが多いのではないかと思います。過去に傷ついたことが多いと、本当に働けるのか、失敗しないか、新しい環境に馴染めるのか、人間関係が作れるのか…などなど、とにかく漠然とした不安を抱えてしまうのではないでしょうか。

スタッフとして、利用者が自信を持てるような言葉がけを常に意識していますが、それだけでは足りないケースもあるといいます。

たとえば、スタッフが作業などについて「もう十分できているよ」と繰り返し伝えても、前に進めないという利用者も。でも、仕事の体験をした先で、褒められたり、「こんなに仕事できるのに仕事していないの?」言われたり、ふとしたタイミングでかけられた一言が、新たなステージに進むきっかけになるのだそうです。

阿部さん:就労に限らず、若者が次のステージに進むことは大切だなと思っています。まずは育て上げのつくる場で「ここにいても大丈夫なんだ」っていう安心感を持ってもらい、絆をつくってそこから徐々にお節介できれば…そんなふうに考えているんです。

2023年度の正式オープンから1年が経ち、「安心できる場所であってほしい」と願ってつくられた夜ユースを、その通りに大切に思っている利用者が今はたくさんいます。

Cさんもそう感じている利用者の一人。ジョブトレを卒業した後、現在は別の就労支援に通っていますが、夜ユースへの参加は継続しており、毎週のように夜ユースで時間を過ごしているのだとか。

【写真】インタビューにこたえるCさんの後ろ姿と、ライターのあきさだ

利用者のCさん

この日はアクセサリーの販売用の写真撮影会が行われていましたが、Cさんはそのアクセサリーの制作者でもあります。

Cさん:少しでも収入になるといいなと思ってアクセサリーの販売を始めました。今日は、カメラを持っていて撮影が得意なDさんに商品撮影をしてもらっているんです。

気軽に参加しはじめた夜ユースは、Cさんにとって今やなくてはならない場所だといいます。

Cさん:夜ユースにはいろいろな年代の利用者がいるので、交友関係が広がりました。それぞれ個性があって、自分をさらけ出せる存在です。そして、スタッフは何でも聞いてもらえる心から信頼できる人たち。今通っている就労支援では大変なこともありますが、あと何日で夜ユースに行けるから頑張ろうって心の支えにしているんです。

【写真】撮影の様子。カメラの三脚が並んでいる

利用者たちが自分で機材を持ち込み、アクセサリーの撮影をしている

Cさんのように毎週通っている人がいる一方、来られるときにふらりと利用できるのが気に入っているという人も。

自前のカメラでCさんのアクセサリーを撮影していたDさんは、予定が空いていれば夜ユースに顔を出して、土曜日の夜を過ごしています。

【写真】インタビューにこたえるDさんの後ろ姿と、ライターのあきさだ

利用者のCさん

Dさん:ここに来るようになって1年半くらいが経ちました。暇だったら来ようかなっていうゆるい感じではあるのですが、ここでいろいろな人と接するうちに、人と関わることのハードルが下がったような気がしています。

思い思いに過ごせる、夜ユースの緩い雰囲気が気に入っているとDさん。みんなでお話したり、映画を観たりしながら過ごすことが多いそうです。

Dさん:ここでは何かやるように強制されることもないですし、ジャッジされることがないのが良いなと思っています。スタッフの方は、寂しそうにしている人がいれば声をかけている様子があって、自由ななかでも見守ってもらっている感があります。

多くの利用者が「安心感がある」「なんでも話せる」と言う、夜ユースのスタッフ。その一人にお話を聞きました。

【写真】スタッフのみやぢさんが話をしている様子

若年支援事業部ユース・コーディネーターの宮地貴美子さんは、15年ほど育て上げネットのスタッフとして働いています。

宮地さん:夜ユースだけではなく、育て上げネットすべての活動で言えることなんですが、とにかく利用者さんとは本気でぶつかっていこうと思っています。本気で向き合っていれば、必ず相手にもそれが伝わるって信じているんです。

夜ユースでは「おかん」「かあちゃん」と呼ばれることがあるという宮地さん。利用者と真剣に向き合ってきたからこそ、多くの人から信頼されているのだと感じました。

宮地さん:スタッフと利用者という立場であっても、私たちだけが何かを与えているわけではもちろんありません。私たちが利用者さんに支えられているし、利用者さんのおかげで成長できている、とも思っています。利用者さんにも、夜ユースがあるから安心できる、まわりの人との関わりでちょっと成長できる…みたいな想いがあったとしたら嬉しいですね。

スタッフが一方的に支援しようとするのではなく、互いに支え合っているという関係性があるおかげで、夜ユースがお互いにとって安心できる場になっているのかもしれません。

夜ユースの先には、その人らしい人生を歩む選択が必要

夜ユースは、あくまでも育て上げネットが行う活動のひとつです。

就労支援としてのジョブトレがあり、居場所としての夜ユースもある。また、就労支援を卒業して新たな道に進んだとしても、夜ユースがあることでつながり続けることができる。

それによって支援が“点”にならず、“面”で利用者をサポートしているように感じました。

育て上げネット全体として、今後どのような活動の構想があるのかを工藤さんに聞いてみました。

【写真】真剣な表情で話すくどうさん

工藤さん:支援の構造は入り口、つまり出会いがあって、支援を行って、出口があるというものです。

一番大きな課題が「出会い」なんです。就労を目的にした支援には、当然就労を希望しない人は来ません。

なので「夜の目的のない居場所」という夜ユースは出会いの間口を大きく広げてくれたと思います。夜なら行く、サッカーをやるなら行く、音楽をやるなら行く…というように、今まで就労支援だけでは出会えなかった人たちと、夜ユースのおかげで出会うことができました。

夜ユースを始めるまでは、支援を必要としている人の想定は、発達特性があったり、内向的だったりするために生きづらさを抱えているケースだったといいます。でも実際には、傷つきやトラウマを内面に隠して、表面的には明るくしている若者も多く訪れているのだといいます。

工藤さん:出会い、つまり入り口があればもちろん出口もあります。育て上げネットの場合は出口として「働く」が強い目標ではあるんですが、働くに関わらずその人らしいキャリアが築ければ良いと思っているんです。出会うことができれば、彼らがどんな支援を受けたいのか、話し合うこともできますから。

夜ユースは、支援の入り口。来てもらったら終わりではなく、その人がその人らしい生き方を選択できるようになるために、その先も支援は続いていくのです。

すべてを解決できるわけではないけれど、悩みを受け止め、共感し、ともに考える

【写真】スタッフのみやぢさんが利用者と話をしている様子

工藤さんの言う“出口”につなげるためにも、まず大事なのが、利用者たちが自分のことを話すようになることだと、スタッフたちは口を揃えます。

工藤さん:これまで周りに自分のことを話さないで生きてきた人が、特定のスタッフにぽろっと「実は家がこうで…」とか、「きょうだいの関係が…」とか、「親から暴力を受けていて」とか話してくれるようになったとしたら、それはものすごい成果だなと思っています。

もっと軽いことでもいいんです。たとえば「テストの点がやばかった」とか。こちらが聞かなくても、話してくれるという関係性がとても重要なんです。

もちろん、利用者が自分の話しや悩みをスタッフに伝えたからと言って、すべてを解決できるわけではありません。でも、一緒に受け止めて、悩んで、共感することが何より大切だと工藤さんは考えているのです。

工藤さんと同じ考えを持っていると話すのは阿部さん。聞くことに徹し、受け止めて、さらに利用者と一緒に考え、悩むことで信頼関係を深めていけると信じているといいます。

阿部さん:その先には僕たちが持っているリソースのなかで、「こういうことがあるとよさそうだね」とか、「これを始めてみない?」と提案することが可能になるかもしれません。次のステップを考えるなかで、夜ユースに関わりのなかった新しい人とつなぐこともありますし、一人の悩みをいろんな人たちで支えていけるようになるといいのかなと思います。

もちろん、それでも全て解決するわけではないでしょう。でも、自分のことを応援してくれる人がこんなにいるんだなってちょっとでも感じてもらえたら、励みになると思うんです。

開催日を増やしたり、時間を早めたりすることで、より多くの人とつながる可能性も

【写真】本棚にたくさん並ぶ漫画やボードゲーム

本棚には様々な漫画やボードゲームが揃えられている。

オープンして日が経つにつれて、スタッフと利用者という関係性はもちろんのこと、利用者同士の関係性も深いものになっています。

もちろん、良い面ばかりではなく、人が集まる場所だからこそ、利用者同士の衝突もないわけではありません。でも、そういったことすら、利用者にとってポジティブに働くのではないかと阿部さんは考えています。

阿部さん:どんな場所で学ぶにしろ、働くにしろ、社会に出れば人間関係を築かなくてはいけなくて、そこには合う人もいれば合わない人もいる。これはごく自然なことですよね。そのなかで人との信頼関係をどう築くか、また苦手な人とはどうやって距離感をとるかなど、どこかのタイミングで学んでいかなければいけないことです。

ここでは僕らが近くにいるので、相談を受けたら「こうしたらいいんじゃない」とアドバイスをすることができます。夜ユースでの経験を、人生にうまく活用してもらえたらいいですね。

また、「海外に行ってみたい」「ギターをやりたい」など、自分の希望を言葉にできる利用者も増えてきたといいます。工藤さんは、そういった希望をできるだけ叶えたいと考えています。

工藤さん:海外に行きたいって話が出れば海外渡航費用を集めてきたり、ギターがやりたいという声があがれば、不要になったギターをもらってきたりとか、そこはなんとか叶えられるように動いています。もちろん、全部が全部実現できるわけではないんですが、「大人に言ったらやりたいことが叶った」っていう体験をひとつでも、ふたつでも作ってあげたいと思うんです。

様々な人の協力があり、実際に若者のいくつかの希望は叶えることができたのだとか。やりたいことができた、という経験は利用者の方にとって、今後の大きなエネルギーになるのではないでしょうか。

また、夜ユースを続けていくうえではもちろん課題もあります。そのひとつが前述した工藤さんのお話にもあった“支援の出口”に関わること。

【写真】若者と笑顔で話すあべさん

阿部さんは、夜ユースはゴールとは捉えておらず、次の支援にどう結びつけるかを常に考えています。

阿部さん:「ここにいて大丈夫なんだ」と思ってもらいたいのはもちろんですが、それぞれ状況は違うけれど、就労なのか、学校なのか、違うコミュニティなのか、何かしらの次のステージに進む必要もあると思うんです。一人ひとりにとっていいタイミングを探りながら次に進むきっかけを作っていかなければいけない、というのは僕ら側の課題ですね。

また、工藤さんは、現状週に1回しか開催できないことが課題だと思っているのだそう。時間帯についても、夜だけではなくもう少し早めの時間に開催することの意義を感じているといいます。

工藤さん:週に1度だと、1週間分の食料や日用品を持ち帰るのが難しいので、2度できればそのあたりの負担がかなり減るのではないかと思っています。あとは、18時から21時という時間帯に小中学生を呼ぶことはできないので、昼ユースや夕方ユースも開催したいと思っているところです。

夜ユースには数時間滞在しただけですが、誰も拒絶されない自由な雰囲気がとても居心地良く感じました。

この雰囲気のなかで過ごせる人がもっと増えたり、子どもたちが過ごせるようになったら…。孤独感を減らしたり、自分の未来を少しでもよりよく考えられるようになるのではないかと思いました。

選択肢が豊かで、居場所や頼れる人がそれぞれにある社会に

【写真】お弁当を食べている若者の後ろ姿

お弁当は無料で配られており、それぞれのタイミングで食べる。

2024年までの間に、延べ2,000人の若者が夜のユースセンターを利用しました。

夜ユースの運営とは別に、2022年度より、育て上げネットではREADYFOR株式会社とともに休眠預金を活用して「若者の『望まない孤独』支援モデル形成事業-『時間・距離・敷居』の壁を越える-」を行い、全国9都道府県・NPOなど10団体とともに夜間帯の居場所をつくりました。

こちらの事業はすでに終了しましたが、その後の調査で、利用者は孤独・孤立感を抱えた若者が少なくないことがわかりました。また、利用を継続することで、居場所に対する安心感が醸成されていることがわかり、無料で利用できる夜間帯の居場所は、若者の孤独・孤立感の改善に貢献し得ると明確になったそうです。

工藤さん:さまざまな地域で若者の居場所を作る動きが出てきています。行政担当者は新規事業としての居場所も検討されていますが、地域住民サービスのひとつとして、既存の公共施設の時間延長などで、居場所となる空間を創り出していくことも検討できるのではないでしょうか。

孤独・孤立感が和らぐことも大切ですし、困っていることに気がつくことや、公共施設や制度政策とつながること、自分には話せる人がいると思えることが、地域のここかしこであたり前になる社会であることを願っています。

「若者の夜の居場所」をつくった工藤さんや阿部さんに聞いてみたいと思っていた質問がありました。それは、「どうしたら若者たちがより生きやすくなるか」というもの。

でも、夜ユースで、利用者の方々が思い思いの過ごし方をしているのを垣間見て、その答えは膨大で、簡潔に言葉にできるものではないと思い始めていました。

工藤さん:僕自身は、“豊かな選択肢がある世の中”が生きやすい世界なのではないかと思っています。今は働き方が正社員一択のようになっていますが、お金を稼ぐ方法にももっといろいろあっていい。これまでの“当たり前”が若者の選択肢を狭めることもあると思うので、我々大人がその価値観を変えなければならないという課題感を持つ必要があると思います。

手札はたくさんあった方がいい。持ち札を組み合わせて勝負したり、働きやすい環境を作ったりできる状態が望ましい状態だと工藤さんは考えています。

【写真】キーボードを弾く両手

キーボードを弾いて楽しむ若者も。

阿部さんは、一人ひとりが様々な“居場所”を持つことの大切さを語ります。

阿部さん:居場所が多くあると、救われる人も多くなるのではないでしょうか。相談に乗ってくれる人がいたり、頼れる人がいたりする、家庭でも学校でもない場所がある。おしゃべりできる相手がいるだけでも、救われる気がします。

そういう居場所がいろいろなところにあれば、繁華街に出て行って自分の居場所を探すということも少なくなるかもしれません。時間をかけて関わってくれる、向き合ってくれる人の存在で、よくない方向に進むことを阻止できる可能性があると思います。

夜ユースはまだまだ小さな居場所かもしれません。でも週に一度、数時間だけでも安心できる場で時間を過ごせることが、若者の生きる活力や心の支えになるなど、様々なポジティブな影響をもたらすのだと思います。

若者たちに必要なのが、ここに居ても大丈夫と思える環境と頼れる大人の存在

工藤さんや阿部さんにお話を聞いたことで、夜ユースはそれだけが独立した事業としてあるわけではなく、ジョブトレなど若者の就労支援事業と連携しているからこそ、より価値を発揮し、若者への包括的なサポートとなるのだとわかりました。

夜ユースは、居場所としての機能に留まらず、スタッフや他の利用者と関わることで、若者が自身の悩みへの向き合い方を考えたり、新しい世界に出会うきっかけにもなる場所です。

もし、私が若いときに夜ユースのような場所に出会えていたら、自分の狭い世界からいっときでも抜け出すことができたのかもしれない。

【写真】夜ユースのスタッフ。左からくどうけいさん、あべわたるさん、みやぢきみこさん。笑顔で会話をしている

左から育て上げネット理事長の工藤啓さん、スタッフの阿部渉さん、宮地貴美子さん

阿部さん:「自分がここに居て大丈夫と思える環境」と「頼れる大人たちの存在」が、若者には必要ではないかなと思います。

ただ、若者たちが安心して過ごせる居場所は、全国にいくつもあるわけではありません。こういった場所につながりたくてもつながることができていない若者たちが、まだまだたくさんいるでしょう。

私はそんな若者たちのために、大人として何ができるのか。夜ユースからの帰り道、私はそんなことを考えながら駅までの道を進みました。

夜ユースで感じたことを周りの人に話すこと、寄付をすること。ただ若者と一緒に時間を過ごすこと、若者にとっての頼れる存在に私自身がなることも、そのうちのひとつかもしれません。

これからも、育て上げネット、夜ユースの活動を、ひとりの大人として応援していきたいです。

【写真】夜の街並み。街灯やマンションの窓から、光が漏れている

関連情報:
<夜のユースセンターの利用概要>

●開催日時:毎週土曜日 18時~21時

●会場:育て上げネット​
東京都立川市高松町2-9-22 生活館ビル1F​​

●費用:参加者ごとに料金が異なります​。*無料夕飯付き
・育て上げネットプログラム利用者(無料)
・プログラム卒業生(1,000円/回)
・一般の方、見学の方(1,000円/回)​

●内容(予定)
ゲームや雑談等好きなことをしてお過ごしいただけます。夕食の提供もあります。

▽参加の申し込みはこちらから

▽お問い合わせは認定NPO法人育て上げネットまで
TEL:042-527-6051(日曜・祝日を除く10:00~17:00)

▽夜のユースセンターの運営へのご寄付はこちらから

(撮影/野田涼、編集、企画・進行/工藤瑞穂、協力/永見陽平)