悩みや困難に出会ったとき、どんなふうに向き合いますか?

きっと本を読んで新しい考え方を学んだり、自分の気持ちを整理する人は多いでしょう。本を読むことは、私たちに生きるヒントをくれたり、前向きになるための励ましをくれます。

soarでもこれまで、記事を通じて本のように一人ひとりの人生を伝えることで、誰かがよりよく生きることの支えとなってきました。

障害や難病のある方、LGBTの方々などの人たちが、それぞれご自身の可能性を開く瞬間を届けることで、読者の方からたくさんのポジティブな反響をいただいています。

そこで、これまでsoarで登場していただいた方々のストーリーを、より深く知っていただくため、話者の人生を一冊の本に見立てた「Human library(ヒューマンライブラリー)」にプラスして、ゲストの思い入れのある本を古本として販売する「Book market」を絡めた「Human library&Book market」を開催します!

Human libraryとは、人と人が互いに理解を深めることを目的とした試みです。話し手の人生を「本」に見立てて、これまでの経験や想いについて、参加者とじっくりと話し合うイベント。2000年にデンマークで初めて行われ、以降は北欧、北米、オーストラリアなどでも開催されています。

soarでも6月にhuman libraryを開催しており、多くの方にご参加いただきました。参加者の方からは「ひとりじゃないと思えた」「気になることを直接質問できて嬉しかった」などの声をいただきました。

今回のイベントでは、前回同様ゲストの方々の人生を伺うと共に、思い入れのある本を紹介、販売します。ゲストが選んだ本には、「この本を読んでどんなことを学んだのか」「どんなことを感じたのか」などの内容が書かれたカードも一緒にお渡しする予定です。ご参加いただくことで、より深くゲストの人生を体感できるのではないでしょうか。

今回のイベントでは、これまでsoarの記事に登場した8名の方々をお迎えします!

1人目のゲストは菊川恵さん。子ども時代に、精神疾患を抱える母の死、父からの暴力を経験されました。ご自身や家族の経験から、どんな人でも必要なときにサポートを受けられるようにしたいと思い、認定NPO法人フローレンスで働かれています。

2人目は徳瑠里香さん。生まれつき生理と排卵がない「原発性無月経」の症状で、「産めないかもしれない」という思いを抱えながら、高校生の頃から治療を続けられていました。29歳で奇跡の妊娠。現在は、ライター・編集者として働きながら、1歳の娘の子育てをされています。

3人目は岩本友規さん。仕事が遅くミスが多かったり、周りとうまく関われなかったりと、働き方や生き方に悩み続け、27歳でうつ病・双極性障害Ⅱ型を発症。33歳でADHD/自閉症スペクトラム障害の診断を受けました。現在は、発達障害のある人を含め誰もが自分に合わせて自由な生き方ができる社会を目指し、執筆や講演活動を行なっています。

4人目は草刈良允さん。大学院を卒業後リクルートグループに入社。仕事とは何かに悩み続けた結果、統合失調症の診断を受けます。一度は退職したものの、現在は病気を経験した会社に復帰し、弱さを開示しつつ、様々なコミュニティに関わりながら働き暮らすことに挑戦されています。

5人目は角田真住さん。36歳のときに多発性脱毛症を発症されました。髪の毛を失うも、スカーフを身につけたときに、気持ちが前向きになった経験から、同じ病気に悩む女性のために合同会社Armonia設立。ヘッドスカーフLINOLEAの企画・販売を開始されています。

6人目は、臨床心理士の岡田太陽さん。都内の私設カウンセリングルームやスクールカウンセラーとして働く傍ら、各種支援団体と協働し東日本大震災や熊本地震など、国内で起きた災害後の心のケア活動に従事しています。

7人目は金澤裕香さん。生後3ヶ月で第一子に病名不明の病気が発覚。その後、ご自身の経験から、家から出にくい病気・障がいを持つ人のためのSNS『CARE LAND』を運営されています。

8人目はますぶちみなこさん。なかなか仕事が続かず生活もうまくいかない中で、友達からのアドバイスを受け受診したところ、「双極性障害Ⅱ型」の診断を受けました。現在は治療を続けながら、イラストレーターとして活躍されています。

イベント当日は、8名の自己紹介ののち、ゲストそれぞれが1人ずつ入った少人数のグループをつくります。参加者の皆さんは2グループ選んで、ゲストのお話を聞いたり、質問や感想を伝え、じっくりと対話していただいきます。

また、ゲストとの交流のあと、会場ではゲストの思い入れのある本を古本として販売します。

本を読むように、ゲストのストーリーをじっくり体感してみませんか?

障害や病気についてもっと知りたい方、soarのこれまでの記事をもっと深めたい方、ゲストが影響を受けた本が気になる方はぜひご参加ください!皆さんのご参加を心よりお待ちしております。

【日時】2018年10月30日火曜日 19時00分〜21時00分 (18時30分開場)

【参加費】
一般 1,500円

※チケットには1ドリンクの料金が含まれます。

チケットの購入はこちらから

※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。

※お申し込み後のキャンセル、及び返金はお受けいたしかねます。ご了承ください。

※領収書がご入用の方は、イベント当日に受付でお申し付けください。

※「参加したいけれど、病気や障害、心の不調、現在の環境が理由で就労が難しく経済的にきびしい」など理由のある方、中学校・高校に通われている学生の方は、5名様限定で参加費の減額や無料参加とさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ:event@soar-world.com

【定員】70名

【場所】SHIBAURA HOUSE(〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目15番地4号
http://www.shibaurahouse.jp/

・アクセス
JR 田町駅芝浦口より徒歩7分 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分

※会場は1階にあり、多目的トイレもございます。車椅子ユーザーの方など、駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いいたします。また、視覚、聴覚障害のある方は、スタッフがサポートします。問い合わせアドレスにご連絡ください。

※視覚、聴覚障害のある方は、スタッフがサポートします。問い合わせアドレスにご連絡ください。

※保育のサポートはありませんが、お子さん連れの方も大歓迎です。

※駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いしますので、お問い合わせアドレスへご連絡ください。

連絡先 event@soar-world.com

【登壇者】
菊川恵(認定NPO法人フローレンス)
徳瑠里香(ライター・編集者)
岩本友規(明星大学発達支援研究センター 研究員)
草刈良允(株式会社リクルートライフスタイル)
角田真住(合同会社Armonia代表)
岡田太陽(臨床心理士、BASIC Ph JAPAN 副代表)
金澤裕香(CARE LAND運営事務局 代表理事)
ますぶちみなこ(イラストレーター)
工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事)

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【プログラム】
・soarの活動紹介(工藤瑞穂)
・ゲストとの対話の時間
・Book marketの開催

【主催】
soar https://soar-world.com/

お問い合わせ event@soar-world.com

【登壇者プロフィール】

菊川恵
1993年生まれ。子ども時代に、精神疾患を抱える母の死、父からの暴力を経験。大人になってから、両親が「社会課題」の渦中にいて、孤立していたことに気づく。20歳の時、ある出来事をきっかけに、親をひとりの人として見られるように。それからは、役割を背負わない、背負わせない関係性を築きたいと考えるようになる。自身や家族の経験から、どんな人でも、必要なときにサポートを受けられるようにしたいと思い、子育てにまつわる事業を運営する、認定NPO法人フローレンスで働いている。


徳瑠里香
1987年愛知県生まれ。生まれつき生理と排卵がない「原発性無月経」。「産めないかもしれない」という思いを抱えながら、高校生の頃から治療を続け、29歳で奇跡の妊娠、30歳になる頃、無事娘を出産し、母になる。現在は、ライター・編集者として働きながら、1歳の娘の子育て中。


岩本友規
明星大学発達支援研究センター研究員・日本LD学会LD-SKAIP委員会委員・議論メシ
1979年生まれ、1児の父。仕事が遅くミスや先送りも多いうえ、周りとうまく関われないなど、働き方や生き方に悩み続ける。27歳でうつ病・双極性障害Ⅱ型を発症し、33歳でADHD/自閉症スペクトラム障害の診断を受ける。発達障害のある人を含め誰もが自分に合わせて自由な生き方ができる社会を目指し、会社員を辞めて執筆や講演・研修・学会発表などを続けている。
著書:『発達障害の自分の育て方』(主婦の友社)
https://hlifelabo.jimdo.com/


草刈良允
1987年生まれ。神奈川県出身。体も気も弱い幼少期、勉強が大変だった中高時代、飲食店アルバイトと環境活動と好きな音楽フェス参戦に明け暮れた大学・大学院時代を経てリクルートグループに入社。しかし、仕事とは何かに悩み続けて1年、統合失調症の診断を受けそのまま退職。その後は学生時代の繋がりからいただいた仕事を複業して生計を立てる。さらにその1年半後、病気を経験した会社にまさかのカムバック。つい最近も不安障害の診断を受け休職したりと波の激しい人生だが、今日も弱さを開示し様々なコミュニティに依存しながら働き暮らすことに挑戦中。


角田真住
1977年生まれ。2013年36歳のときに多発性脱毛症を発症し、髪の毛を失う。 自分の容姿が「隠さなくては外出もままならないコンプレックスそのもの」に変わったことに愕然とするものの、スカーフを身につけて出かけたときに、思いもよらず「おしゃれ」「かわいい」と褒められ、気持ちが前向きになる。この経験を同じ病気に悩む女性のために生かしたいと、起業を目指す。合同会社Armonia設立し、ヘッドスカーフLINOLEA企画・販売開始。また、髪のあるなしに関わらず、自分で自分を好きになれるよう活動を行うAlopecia Style Project Japanを設立。


岡田太陽
1980年生まれ。岐阜県出身。臨床心理士。品川区教育相談センター、宮城県教育委員会緊急派遣スクールカウンセラー、トラウマケア専門の私設カウンセリングルームでの勤務を経て、2018年4月に高田馬場にて開業。それらの傍ら各種人道支援団体と協働し、災害後の被災者の心のケアに従事。2016年に東日本大震災後イスラエルよりもたらされた BASIC Phの知見を広めるための団体「BASIC Ph JAPAN」を設立。副代表を務める。おもな著書に、『図解臨床ガイド トラウマと解離症状の治療 EMDR を活用した新しい自我状態療法』(監修、東京書籍)、『緊急支援のためのBASIC Phアプローチ レジリエンスを引き出す6つの対処チャンネル』(分担翻訳、遠見書房)など。


金澤裕香
CARE LAND運営事務局 代表理事。1987年生まれ。娘は病名不明の医療的ケア児(5歳)。大学卒業後、製薬会社に勤務。生後3ヶ月で第一子の病気発覚、入院を機に退職。その後3年間の入院生活を送る。「1歳まで生きない」と宣告された娘のケアを淡々と続けるうちに娘を心から可愛いと思えず、苦しい毎日を送る。その後たくさんの人の支えがあり「娘を愛するのに理由はいらない」と思い立ち精力的に活動をスタートする。現在は、家から出にくい病気・障がいを持つ人のためのSNS『CARE LAND』を運営。昨年2月に退院し、現在は医療的ケア児として、呼吸や食事を在宅医療機器に補助してもらいながら毎日の生活を送っている。また、訪問診療や看護師、リハビリなど多くの専門職に支えてもらっている。


ますぶちみなこ
1984年生まれ、神奈川県在住。なかなか仕事が続かず生活もうまくいかない中で、友人のアドバイスから「双極性障害Ⅱ型」について知る。精神科での治療を続けながら、自分が心地よく過ごせる生活をさがしています。


工藤瑞穂
NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長

1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、「小さくても、わたしはわたしにできることを」をコンセプトに、仙台で音楽・ダンス・アート・フードと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。イベント開催、リサーチプロジェクトなど様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。 https://soar-world.com/